エコー劇場 AUN第16回公演『マクベス』 26日観劇

d0109373_124871.jpgpart 2 『いつまた3人会うことに?

( ^、^;) エヘヘ

出演者紹介や稽古風景、対談まで掲載したパンフは初めてですよね。
価格は800円と安価には勿体ない充実した内容でした。
CDも販売してました。

対談は鋼太郎さん、ミラさん、萬斎さん。
萬斎さんは先ごろリーディングマクベスを上演したばかりといこともあり、その独自の解釈も興味深かったです。
マクベスという男の人間像。演出する時に大事にするところはどこか。マクベス夫人には出産経験があったのか?という謎から二人が王座を狙おうとした理由などは面白かったです。
気が置けない者同士の会話ということで愉快なやりとりもありました。
「俺、そうゆうふうに言わなかったっけ?さっき」と鋼太郎さんが同意しながらも問うと萬斎さん冷静に「言ってない」。

魔女のビジュアルは今回も凝っていましたが、この対談でも魔女の演出はつい凝りたくなるという話題になっていました。
実際、第五場の3人の魔女とヘカティ登場の場面では背景に映像を投影していました。
逆光のシルエットで海岸を王達が行進し踊るという映像は、唐十郎とか寺山修司とか鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』なんかを思わせる不思議な空間になりました。
原田保氏の照明は、舞台全体に格子状の影を落とし不安定感を出したり、場面に合わせてセットの版画絵にスポットを当てたりと多彩。
音楽の笠松泰洋氏は、イングランドが立ち上がり戦況が激しくなるのと反対にもの悲しいメロディを選んで滅びの悲劇を強調されていました。

門番役松木良方さんの、円高・インフルエンザ・ハクション大魔王などのアドリブが唯一の‘お遊び’。
沢海さん、林さん、千賀さんの魔女、ヘカティの根岸さんらは白っぽいカラーコンタクトでおどろおどろしい表情。(林蘭さんが一番怖かった・笑)
星さんは出場が少ない医師役でしたが安定した巧さを堪能できました。

濃密で贅沢な空間でした。
05年の『マクベス』を観たときの自分と、今回の『マクベス』を観ている自分の生活状況も精神状態もまったく変わり、違う解釈の演出とはいえ受け止め方も変わりました。
いつかまたどこかの劇場で観る別の『マクベス』を、どう受け止める自分がいるのか。
どんな自分が観ているのか。
私にとっては『マクベス』が基準になるかもしれません。


「明日、また明日、また明日と、時は
小刻みな足どりで一日一日を歩み・・・」 

Commented by k-mia-f at 2008-12-28 07:15
おはようございます。
観にいきたかったけど諦めた公演。詳しい感想を読んで羨ましいのと後悔が半々。
会場までの費用と時間を考えると、観劇で当日券は遠征組には勇気いりますね。
Commented by august22moon at 2008-12-28 08:56
miaさん、おはようございます。
いくら小劇団とはいえ人気劇団だしキャパの小さい劇場ですし。
「カリギュラ」での話ですが、自分の前の人までで当日券が終了なんて経験を友人から聞いていたこともあり、もし観られなかったら・・・と心配でした。最近は消防法が邪魔をして通路に席を設けてくれなくなりましたからねぇ。
年末で公休も少ない仕事なので、貴重な休みの日に出かけること自体迷いましたし、勇気のいる決断でしたー。
こんな時、都内の人はいいなーと羨ましくなっちゃいますね。
by august22moon | 2008-12-28 01:12 | 観劇 | Comments(2)

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