2009年 05月 20日
紀里谷和明監督作 『GOEMON』
『CASSHERN』からもう5年なんですね。浮世の憂さを晴らすには良いかな?と。
前作以上の映像を楽しみました。
VFXは日進月歩なんですねぇ。すごいすごい。
全編ほぼ自然光なし。極彩色。時空間を超越した美術が見事でした。カーテンの隙間からルネッサンス絵画が覗いたりしてましたよ。隅々まで凝りに凝ってました。
お話も奇想天外、荒唐無稽。
なんたって霧隠才蔵と五右衛門が盟友!
でも、本能寺の黒幕が秀吉っていうのが面白いですねー。
(光秀役って紀里谷さん?)
お定まりの平和論で締まりそうなところに佐助(って猿飛佐助なのね)の哀れなセリフがあって、救われました。ドラマとして。
江口さんはどうも面白いとか巧いとか思ったことがなくて。
スピード感とか、軽妙洒脱にも感じないんです。
ラストのセリフも刺さらないんです。
スミマセン。
茶々も・・・麻生久美子さんがよかったなぁなんて(苦笑)
不敵なヒール役の玉山鉄二さんはあれだけじゃ勿体ない。
「よろしくないねぇ」なんて、ゾゾー。
要潤さんは三成役。大沢さん、玉山さんとこの3人は非現実的なビジュアルに負けないお顔立ちですねー。
大沢たかおさんが凄くよかったです。疾走感もあるし。
扉を開けて裏切られたと直感する哀しい目とか。
最後、可愛そうでした。
少年時代の才蔵に佐藤健クン!
大屋根の上に颯爽とした立ち姿がいい感じでした。(・・・いい感じ?)
クライマックスで信長の遺品の南蛮風(西洋風?)甲冑が出てくるんですが。
これは、幸村の赤備えを思わせました。
音響も凄い迫力でした。シートが震えましたもん。
予告篇で、松山ケンイチくんの『カムイ』。いよいよですね。
原作の絵の、極細の鋭利な剣のような透明感みたいなものは表現されるのでしょうか。
今度はジョン・コナーを演じるんですね、クリスチャン・ベール。
『トランスフォーマー』の予告篇も流れましたが、なんかメッチャクチャ破壊場面ばかり(笑)