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マイケル・ホフマン監督作 『真夏の夜の夢』 ムービープラス放映

マイケル・ホフマン監督作 『真夏の夜の夢』 ムービープラス放映_d0109373_1103436.jpgスカパーのムービープラスで初めて観たんですが、なんとも愉しいキャスティングでした。
デミートリアスになんとクリスチャン・ベールなんですよ。
99年の映画ですから「アメリカンサイコ」の前ですね。
名前はロマンチックなのに、そんな役は少ないのですごい珍しい気がしました。
ヘレナはキャリスタ・フロックハート。

19世紀の設定で、若者たちが自転車に乗っているのが小道具として巧く作用していると思いました。C・ベールはじめ4人とも身振り手振りなしでセリフを言ってもなんら不自然ではないんですが。
ハンドルを持つことによってセリフと表情だけに集中できると思うんですね。
しかも自転車を駆るという‘負荷’が、事態の混乱と騒ぎを増幅させる。
まあ、パックにとってはいいオモチャになってしまいましたが。
実は、AUNの舞台でいつも気になっているんですが、両腕を下げたまま少し前屈みで喋るあの不自然な姿勢。手持無沙汰なあの感じが、例えばこんなふうに自転車なりを持っていれば解決しそう・・・。

で。「月夜にとんだ出会いだな」のオーベロンにルパート・エヴェレットですよ!
なんか危ないオーベロンな気がしちゃったですよ。(笑)
花の露を塗る時なんてデミートリアスに顔近づけすぎだし。
でもま、妖精王なんてお似合いでした。
もちろん、自分に花の露かけちゃって慌てて指をパチンパチン鳴らしたり・・・なんて演技はなかったですよ。あれは横田さんのオーベロンだけ。(笑)
恋の三色スミレって、三色なんですか?赤なんですか?とパックのツッコミに「・・・どっちもだよ!」とオーベロンの誤魔化しもアリマセンよ。もちろんね。AUNでだけです。

さてさて。で、タイテーニアがミッシェル・ファイファー。
金の巻き毛に飾られた、蔦の葉や小さい花や夜露を表したガラスビーズが素敵。
お肌にもグリッターがきらきら光って。美しい美しい「proud Titania」でした。

問題はパック。スタンリー・トゥッチという俳優さんなんですが。違うんですよー。パックって軽やかでいたずらっ子なのに。ひとっ飛び~とか言ってライサンダーの自転車に乗ってるのが可笑しかったですけど。
なぜ壮年の俳優をキャスティングしたんでしょう。
でも、エピローグの「If we shadows~」はしっとりと落ち着いた雰囲気にはなりました。

ヒポリタは、ソフィー・マルソー。
この人はいつまでも変わらず若いですね。
シーシアスは「Good Night,and Good Luck」のデヴィッド・ストラザーン。
品があって公爵にぴったり。最後のセリフ、「almost fairy time.」も素敵でした。

オペラ「椿姫」の「歓喜の歌」が流れ、
舞台は美しいトスカーナ地方。

by august22moon | 2009-05-28 01:12 | 映画 | Comments(0)

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