2009年 05月 31日
コクーン『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』千秋楽観劇
「殿下!」と威勢よく否定するかと思えば足元に縋りついて「お呼出しを受けまして~」は何度観ても可笑しい。そして巧い。
地元は青空が見えていました。
でも遠くの空は雲が多いです。
こっちは北。
すごい雲です。
こっちは北東。
これから向かう方角。
東京は雨らしいです。
びゅーんとひとっ飛び。
渋谷に着きましたー。
恵比寿あたりまでは小雨が降っているようで傘をさした人が見られましたが、なんとか傘なしで大丈夫みたい。
ロビーラウンジ手前のポスターに貼られたキャスト交代と28・29マチネ休演の告知。
皆さん、この告知を愕然と読まれたでしょうね。
『同じ一つの苦い道』
緊急事態による交代がどのように舞台に作用するか。
期待する方々が多いのか2階席は立ち見まで出ました。
夏子役は動きが変わっていました。ダンスも変化。
硬質な中川さんに比べ、柔らかく、義兄に対する苦しい思慕がより前面に出て見えました。
発声は沙織役の時より低め。
ロミオ役をやることになった夏子の
「ここで引き下がってはいろんなものを失うわ」にも
毬谷さんを重ねてしまいます。
石楠花のメンバーが再会した時の歌「♪ 夢の少女よ~」は難波さんではなく祐樹薫さんが。
劇中劇ロミジュリでのニナ・ハーゲン「Naturträne」。
うらん先生はここで出てきました。
最上段で、毬谷さんの歌はそのままに白いドレスにゴージャスな金髪で華やか。
歌の最後でおおきく後ろに反る姿もさすがの美しさ。
深紅のドレスになったジュリエットたちの場面では、途中から現れて沙織の位置に。
中央に立つに相応しい華がありました。
このコロス(と言っていいのか)場面では、初めて涙が出ました。
それぞれの女優さんの力量で、ひとりひとりがそれぞれの舞台の中央に居る。
それは最初から圧倒されていましたが。
ブレも不安感も感じさせない、再開前以上の舞台に完成させようという情熱・・・いや情熱なんて言葉は陳腐な気がするほど。セリフや演技以上に込められたものを、投げつけられました。
三田和代さんは『喪服の似合うエレクトラ』以来なんですが、ほんとうに素晴らしいの一言。
清水氏が創造した風吹景子という人物を具現化したらこうなのだとしか思えない。
鳳蘭さんは、伝説の男役を演じるとしたらこの人しか観客を納得させられないだろうという存在感。階段でポーズを決めて、劇団員がどよめく場面がありますが。観客も溜息、です。
真琴さんはかっこいいのですが、宝塚の‘型’だけしか見せて貰えず残念。
カテコは5回かな?
(いつも憶えていようと思うのに)
1回目からスタオベ。
涙、涙の毬谷さんを、古谷一行さんが笑顔でポンと頭に手を。
中川さんへの配慮からか難波さんと毬谷さんが前に出ることはありませんでした。
横田さんも満面の笑み。提げた両手でバイバーイみたいに手をふってご機嫌の様子。
3回目から鳳さんと三田さんがお迎えに行ってようやく蜷川さんが、清水邦夫さんとご一緒に登場されました。
忌野清志郎(タイマーズ)さんの「Daydream Believer 」に合わせた手拍子も今夜はひときわ大きく聞こえました。
場内アナウンスが流れてもしばらくは拍手が鳴りやみませんでした。
ニナ・ハーゲンに酔った舞台だったのでハイネケン。
オランダビールだけど、ドイツ人ブルワーも創立に関わったと無理やり(笑)
なんか危ないおばさんって感じかしらと載せるのを躊躇ったのですが・・・。
自分、写ってるし(苦笑)
ポスターやプログラム写真とは180度違う‘北村’像でしたね。
これは古いタイプの新聞記者という風貌。
また訪問させていただきました、mihona_76ことみほちんです。
(横田さん関連のコメントは「みほちん」を名乗ってます(^^;)
千秋楽も観劇されたのですね。
緊急事態の中、キャストの方々のすばらしい集中力で
無事幕があがったことを聞いて、観劇していないワタシでも
鳥肌がたちました。そして臨場感を味わえない悔しさが募りました。
3月の「95kg~」を観劇したため、今回の観劇は当初から諦めていました。しかし、いろんな方の観劇の感想を読むにつれ「観たい」気持ちが募り、なんとか都合をつけるべく努力してみたのですがやっぱりムリでした(泣)
唯一観劇できるかも?と思われた日が5/28だったので、不謹慎な言い方をすれば行けなくてよかったのかもしれません。。。
(友人はこの日に東京まで行きましたが涙して帰ってきました…マイブログ参照)
こんな後悔は二度としたくないので、次回の横田さん出演舞台は何が何でも観に行きます!!
いろいろな横田さんファンの方とお近づきになりたいので、これからもよろしくお願いしま~す。
それにしてもやっぱり「東京」は遠いです(^^;
金銭的にキツイ。。。
ブログ拝見しました。お友達は本当にお気の毒でなりません。
もちろん当の中川安奈さんはどんなにか御無念でしょう。
緊急事態を予測して主要キャストだけは代役を予め用意しておくのは、無理なのでしょうかねぇ。
これだけ大きな‘舞台’なのですから。
行く前に開演の変更がないかHPを確認しない(できない)人のほうが圧倒的に多いと思うんです。
劇場へ行ってお芝居を観るってほんとうにタイヘンですよね。
地方在住者にとっては特に。
金銭的問題は一番の大問題ですね。
舞台役者さんのファンになると、いろいろと大変ですね。
こちらこそ。今後ともどうぞ宜しくお願いします!