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2019年 05月 31日 ( 1 )

d0109373_21422567.jpgネイティブの人びとが、現代のアメリカでいかに迫害されているかを突きつけるだけではなく、ミステリ仕立て。














地元警察も立ち入れない治外法権のような場所があることにまず驚き。
石油掘削所の警備員たちが、警官に銃を向けるって。
メキシカンスタンドオフですよ警官相手に。
野生動物対策なのかもしれませんが軍用ショットガンまで配備されてるとは。

希望もやりがいも見失って無気力になってゆく地元の青年たち。
娯楽も限られた辺境の地に派遣されて歪んで荒んでいく男たち。
雪に閉ざされて荒涼さは弥益ばかり。
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エリザベス・オルセン演じるFBI捜査官が、適任者を派遣することもできず、役に立たないなんて言っていながら、臆せず立ち向かっているのがよかったです。

極寒の地で移動する時はM1985はこうして抱えるのがセオリーなのね
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ジェレミー・レナー演じるコリーが、政府派遣のハンターとはいえ、危険な野生動物と向き合ってきていただけあって、肝が据わっている。
逃げた容疑者が飛び出してくるであろう裏口で、ゆったりと手にしたスコップで瞬殺。

カウボーイハットを被っているのも、先住民を迫害している白人たちと自分も同じ白人であることを忘れないためなのかな
走っていく犯人に向けた、聞き取れないほどのつぶやきは、まるで祈りのよう。
撃てるのに撃たない。この地に命を奪わせた犯人を同じこの地に奪わせる。
被害者女性の部屋で自分の娘が一緒に写っている写真をみつけて、ただ涙ぐむ。
その父親が死化粧を施していて、教えてくれる人がいないので自分で考えてやったというのも哀しい。
被害者家族はこうして耐え続けるしかないのか


怪我をして入院中のバナーを見舞ったコリーが持ってきたワニのぬいぐるみについて笑いあったり、傍らにあった雑誌を読んであげるとこがとてもよかった。
本じゃなくて、雑誌というところがいい。他愛ない記事で心を解して、少しでも気を紛らわせなければならないほど、辛すぎる悲劇でした。




映画
by august22moon | 2019-05-31 23:00 | 映画 | Comments(0)

出会った本、映画の感想。日々のこと。


by august22