桜色の雑記帳

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出会った本、映画の感想。日々のこと。

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d0109373_2252087.jpg見応えのある作品でした。

ジブリ作品といえば宮崎作品の印象が強いのは興行成績によりますが、こうゆうオリジナリティー溢れる画風は、興行的には厳しくとも、後世に残る芸術作品。
採算度外視でも作品を生み出せるのもジブリなればこそ、なのかも。




たいへん画期的な作風ですが、ボイスキャスト当て描きの顔立ちというのも画期的。
特に田畑智子さん演じる女童。お顔はデフォルメされているとはいえイメージそのまま。
ちょっと「ポニョ」入ってますけど。
発声も幼さに合わせて、見事でした。
立場上必要最低限しか喋らないのですが、常に姫の心身に寄り添い、出過ぎず、周囲にまで気を配るようすに、お付きとしての才覚を備えているのが表されています。
戦おうとする肝の据わったとこも凄いけれど、武器では太刀打ちできないと早々に悟って、情に訴えればと思いつくのも凄いぞ童ちゃん。

姫が裳着の支度する間、後ろに付いているんですが、道具箱を持って右手へはけた女官を目で追ってそちらを向いたままにするという、なんとも細かい演出で活き活きと存在させています。
(その浅黄色の着物の女官に隠れちゃっている画しか見つからなくて残念)
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それにしても、日本のおとぎ話ってファンタジーを超えて完全にSFだと改めて思いました。
浦島太郎にしてもそうですが。
竹取物語は謂わば・・・第五種接近遭遇ってところでしょうか。
ひとの想像力って凄い。


by august22moon | 2018-06-17 23:00 | 映画 | Comments(0)
d0109373_2125840.jpg13年4月に起きた事件が16年12月には公開されるという早さに、まず驚きがありました。
その傷も癒えないうちに。記憶も鮮明なうちに製作されることに意義があると考えるのがハリウッドなんでしょうか。

事件発生のニュース映像しか知らなかったので、実際の映像にかなり近く製作されたカージャックされた学生や被害者それぞれのドラマはどれも緊張感溢れるものでした。
ただ胸が詰まるような展開ばかりではなく、犯人が逃走した住宅地でドアを僅かに開けて警官に向けて武器を提供しようと「ハンマーならあるぞ」と足元にハンマー投げる住民とか、息が切れて節煙しなきゃなんて嘆息するベテラン警官なんてちょっとユーモアも挿入されていました。

特に悲痛だったのが、救急車両が足りず、次の救急車が来るまで少年の遺体が路上に置かれたままなのをひとりの警察官が遺体の傍らに立って救急車が来るまで待機していた場面。
検死のために触れることもできず、ただ立っていることしかできない。
警官は表情を崩さないんですが、この警官を演じた俳優さんの無表情が素晴らしかった。
時折、道の先に視線を送る。その目には被害者たちは皆とうに病院に運ばれて閑散とした大通りしか見えない。少年と一緒に被害にあったであろう親もどこかの病院に運ばれてしまった。カバーを掛けられた少年へ落とされた視線は明らかに何かを語りかけている。
ようやく来た救急車に収容される少年。警官は姿勢を変えず、視線を真っ直ぐ前方へ向けたまま敬礼しますが、その目には涙が浮かんでいます。
この警官にも子供がいたのかもしれない。冷たいアスファルトに倒れたままの少年に触れて、せめて慰めの言葉をかけてあげたかったのかもしれない。



映画
by august22moon | 2018-06-08 23:00 | 映画 | Comments(0)
d0109373_20321078.jpgクリストファー・プラマーが圧巻でした。
これは彼しかない役柄。ただそこに居るだけで冷酷な大富豪。
屋敷から歩み出て来て記者たちに不敵な笑みで「nothing」と、孫の生命を脅かす事態を一蹴。
ミッシェル・ウィリアムス演じるアビゲイルが闘う「巨大な敵」に相応しい存在感。
最初っから彼にしとけばバタバタしなかったのにねぇ

実際に起きた誘拐事件ですが、被害に遭った青年や母親がいかに犯人グループと闘ったではなく、いちばん期待していた孫が生命の危険に遭っても頑として身代金の要求を呑まなかった富豪老人を追っています。
身代金を払えば解決へ進展すると信じる母親に対して、あまりに冷酷無比な態度なわけです。
警察の捜査の進捗具合が出てこないので、ゲティ氏がいつ心変わりしてくれるのかばかりに視点が行く展開です。
まるっきり事件を無視しているわけではなく元CIAに交渉もさせるんですが、身代金を値切ることしかできない。ようやく動き始めはしても、貸付なら節税になるという案には感心してしまいますわ。しかしこの案にも落とし穴があったというところが実に面白い。
犯罪者とは交渉しないのが信条なんでしょうが。ブレない。
ここで警察がもっと頼りになれば、アビゲイルも苦しまなくて済むんですが。
あの、無線。なんたるドジ。


ラストで胸像を見つめるミッシェル・ウィリアムスの、憎しみの表情が秀逸でした。
莫大な遺産を受け継げたとしても、心の中には、一生残る傷を我が子に負わせた恨みが消えないのだろうな、と。
憎むべきは誘拐犯ではなく、孫の命すら軽んじた老人であったのに、その亡霊と生きなくてはならない。
警報の鳴り響く中、ひとり寂しく絵画を抱いてこと切れる孤独で哀れな老人ではあったわけですが。
数ある美術品の中で最期を共にするのに選んだのが聖母子像であるのは、贖罪のつもりであったのか、単に、遂に手に入れた貴重な作品であったからだけなのか

ゲティ氏の寝室のカット。まるで絵画のようでした。


映画
by august22moon | 2018-06-02 23:12 | 映画 | Comments(0)
d0109373_2249453.jpgお出かけしなくちゃいけないのに結局最後まで見ちゃいました。
展開は、ほぼほぼ『エイリアン』。なのにどうしてこんなに怖かったのか
広大なISS内のどこに行ったのか。宇宙空間でも生きられる。人間の体内に侵入して成長する。
知能を持っている。クルーがひとりづつ犠牲になる・・・
全部『エイリアン』なのに。

違うところは、タイトルにもある生命について言及される部分。
真田さん演じるムラカミはちょうど妻が出産したところ。
火星で発見された生命体に命名するニューヨークの女の子。
クルーがどう逃げるかだけではなく、地球が脅かされている危機感があります。

菌が反応し始めると、ヒヤヒヤするんです。
それ刺激与えてよかったのか?
少し成長した第二形態の頃はひらひらしていてクラゲか闘魚みたいなんですが、そこがまた恐ろしい。
有機物にしか反応してないってこれ絶対危険でしょ。情わかしてる場合じゃないでしょ絶対。って分かるんです。
そんな素材のグローブ、ダメでしょってね。

ちょっと面白いと思ったのが、クルー全員が沈着冷静に仕事をしていること。
流石に最後に脱出ポッドが逆方向に飛んではパニックになりますが、泣き叫ぶ者もパニックになって狂乱する者もいない。

ジェイク・ギレンホールの、あの大きな目が危機状況の中で雄弁で。
脱出ポッドの扉が開けられた瞬間のあの目が、印象的でした。
helpではなく、NOと言わなくてはならないとは。
ボートが2隻も近づいて来て、なんたる絶望。
ああ、地球 終了


映画
by august22moon | 2018-05-26 23:00 | 映画 | Comments(0)
d0109373_22495419.jpgコーエン兄弟、どうも苦手なんですけど、見てしまいました。

あの時代の理不尽な人種差別に、白人たち全てが愚かに見えます。
保険金殺人の隠蔽のために我が子すら手にかけようとする男は、隣家のアフリカ系アメリカ人一家が受けている被害など無関心。
最初に強盗が入ったとダイニングに集合させられた時は、お隣の少年と遊んでいたことによる嫌がらせなのかと思ったんですよ。

息子ニッキー役のコの表情がきれい。
驚く表情も多彩。
翌朝、パジャマから着替えて何事もなかったかのようにTV見てる図はゾッとさせました。
暴動も治まって平穏な日常が戻ってきたかのように、お隣の少年とキャッチボールを始める。
ふたりの間には低いけれど柵があったことは、それぞれの家の問題からは逃れられないこと、お互いに越えられそうだけれど隔てるものが在り続けるってことなんでしょうかね。

救いなのは、被害一家三人が毅然として品格があるところ。
息子くんも聡明そう。
奥さんもスーパーで買い物を拒絶されようが、毅然としている。
拒絶したのはスーパー側ではなく、お客さんのほうであるように見えます。
平然と洗濯物を干している目の前で大騒ぎして嫌がらせをしている住民たちがいかに愚かであるか。
ご主人のほうはまったくセリフがありませんが、奥さん同様に品もあって、「私はミスターティッブスと呼ばれている」って言うかと思っちゃいました。


映画
by august22moon | 2018-05-24 23:00 | 映画 | Comments(0)
d0109373_2343950.jpg特殊メイクで本人そっくりにすると、デフォルメやフィクション部分すらも、隠された真実と見てしまうので、創り手側の覚悟が感じられます。

ゲイリー・オールドマン演じるチャーチルは、そんなに魅力的な人物だったのかと感心するほどでした。
とにかくチャーミング。
国の威信と存続を賭けて闘った中に、豪胆なようで繊細で弱さもある、人間的魅力が表されて、オスカー納得の名演でした。

冒頭、新人秘書の能力を試すように捲し立てて自信を喪失させてしまう気性の粗さ。すかさず現れた妻に窘められ素直に従う。意外な人柄を端的に表されて、完全に惹きつけられました。
賢明な妻と、信頼を取り戻していく秘書というふたりの女性の存在が、チャーチルの人柄を表すのにとても効果的。
チャーチルの人柄を知り尽くし、出過ぎることもなく適切な距離感をもって接する。
まさに「暗黒の時」に、リーダーとして立たねばならなかった苦悩を支えていました。

カレーの4000人の兵士の犠牲は、直接的ではなく痛烈に絶望感を想像させるものでした。
スクリーン全面に日付が出され、決断までの時が刻まれるんですが、つくづく先に『ダンケルク』見といて良かったーと痛感。
早くしないと!ハリー・スタイルズが海岸で船を待ってる!トム・ハーディーが操縦するスピッドファイアの燃料がっ!と緊迫感がより迫ってきました。

国民に届く、熱が感じられ、真意の見える誠実な言葉。
いいアイディアと知るやVサインを多用し、使い方間違えても逆に効果的になったと笑い飛ばしたり。
頼もしい。
有名な演説を決めて、威風堂々と議会を後にする。そのバックに流れた迫力ある曲がまた素晴らしい。
エンドロールの最後に流れた、その後の勝利を示すベッグベンの鐘の音は、英国の威厳を表していました。



映画
by august22moon | 2018-05-16 23:00 | 映画 | Comments(0)
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「ちはやぶる」ではなくて「ちはやふる」なんですね。
なんとなく見始めて、結局、続編の「下の句」まで見てしましました。
飛ぶ鳥落とす勢いで陰から陽まで多彩な役柄を演じる人気女優さんが主演ですが、時分の花を咲かせている最中というところでしょうか。

競技カルタに賭ける青春ドラマですが、そこに恋愛要素がさらりとしか触れられていないのも潔い。あまり馴染みのない競技カルタの世界が見られて面白かったです。
「囲み手」って初めて知りましたけど、なんだか反則みたいな不思議な戦略。
それすら指先を滑り込ませて札を弾き飛ばすなんて、礼儀作法を重んじながら、武道のよう。
激しいったら。

素人の単純な疑問なんですが、豪快に札を弾き飛ばして、お隣の組と札が混じってしまいますよね。あれ、揃えるのたいへんじゃないですかね。バラバラに飛び散っちゃって
みなさん平然と札を広い集めてらっしゃいますが。
なにもそこまでぶっ飛ばさなくてもってくらい激しく取り合わないといかんくらい、瞬発力の勝負なんですね。

未経験者のためなかなか競技のレベルに達することができず苦悩するメンバーや、焦ることなく一歩づつ成長していくことを大切にしているメンバーもいるというアンバランスなチーム編成も面白かったです。
この上白石萌音さん演じる奏が主人公以上に和歌の世界に精通していて、解釈を説いたりするんですが、その独自の解釈が少女らしくて可愛らしい。

こうゆうお話を見ると、また改めて百人一首を読み返したくなります。
高校の頃、古典系の先生が百人一首大会を開催して二人一組になって勝ち抜き戦なんてやったことがありましたっけ。図書室で。
その頃、それぞれに好きな歌の話なんてしましたっけ。

やっぱり私は今でも西行でしょうか

「月やはものを思わする」

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映画
by august22moon | 2018-05-07 23:00 | 映画 | Comments(0)
d0109373_22404396.jpgスピルバーグ久々のエンタメ作品。たいへん楽しい作品でした。
スクリーンの情報量膨大でしょうから映像に集中できるように吹替版にしましたが、間とかジョークが絶妙でした。
初日なので混雑を避けてレイトショーにしましたがそれでもやっぱり盛況。

ゲームの世界ということで、なんでもありで盛沢山。様々なクロスオーバーに驚かされ笑わされ、スピルバーグだからこそ可能だった作品でしょうね。
「金田のバイク」や「ガンダム」はただ映っているだけでなく役割を持って登場しますが、通り過ぎるだけなんてものもかなりあるので、客席のあちこちから「お」やら「あ」なんて反応が聞こえました。
私は、チャッキーがチャッキーらしく出てきたのも驚きでしたが、「シャイニング」が延々使われていたのには一番びっくり。双子だけでなく斧も迷路も使われちゃって。
「シャイニングって怖いのー!?」
「指の間から見てたからわかんないー」
なんて傑作です。

「年鑑」案内人の惚けた感じも可笑しかったけれど、アバターの風貌は強面なアイロックの、喋った時のギャップが可笑しい。

ハリデーの心の奥底を理解できた者だけがゲームをクリアできて、なぜ全てを捨てたがったのか気付けるというのは、大人らしい締め括りでした。
だから、ウェイドが「ほんとうに死んでるの?」と尋ねたのはちょっと面白い。

いろんなキャラ登場も楽しいのですが、ハリデー役のマーク・ライランスが、やはり最も印象的でした。
(どの作品に出ても変わらないサイモン・ペッグですが、今回控えめ。それはそれでちょっと物足りなかったりします。)
ハリデーがウェイドにイースターエッグを渡す時、俯いたまま手渡して笑ってみせて、恥ずかしそうに「ぃぇぃ」と、精一杯のガッツポーズするところが、流石の巧さ。
そこが、今作中一番印象に残りました。

2時間20分があっと言う間。
スタッフロール長いんだろうなぁと思ったら、案外そうでもありませんでした。

それにしてもヴァン・ヘイレンはなんて躍動的映像にぴったりなんでしょ
イントロもサイコーです。



映画
by august22moon | 2018-04-24 23:00 | 映画 | Comments(0)
d0109373_21305213.jpgレイティングが公式ではGだけど、映画館の上映カレンダーには+15。
んじゃ、痛そうだなぁそうゆうの面倒くさいかなぁと敬遠していましたが見てしまいまして。やっぱり痛かったです。
最初っから、わっわー酷いことになってるーイッターイ。でまた痛い痛いってーヨクワカンナイケド痛いってーの連続。
トラウマになるってほどではありませんけど。

なんだか時代錯誤的にも感じてしまいましたが、ロシアの工作員っていまだにこんなって印象ということでいいんですかね。
ド派手に目立ちすぎて世界中に存在バレバレなイーサンやあっちこっち壊しまくって事故起こしまくってそのうち一般ニュースに顔写真出そうなあれやこれやよりはリアルに作られていますけど。
ハニートラップ育成っていいますが、肝心なのはもっと心理的に操れる技術なんじゃ?
どんな危機にも次の手を考えられる冷静さを養うことなんじゃ?
ランプリング先生に申し訳ないような。
まぁ、主演女優さんありきの作品ということなんでしょうね。
いろいろな場面を見せようと。
決断も早く機転が利いて肝の据わったところは、ジェニファー・ローレンスには適役。
突然スパイ活動をさせられることになった女性が米ロ両国を手玉に取るなんて、ジェニファー・ローレンスにしか出来そうにありません。

ジェレミー・アイアンズが出てちゃ、絶対このままじゃ終わらないだろうから、探している「モグラ」は彼だと気付いちゃいますね。

ドミニクの伯父役マティアス・スーナールツの風貌が国家元首そっくり過ぎて、いいのかしらとなんだか心配になっちゃうほどでした。

ラスト、ドミニクが真に狙っていたものがどんでん返しとなっていましたが、やはり一番大切なものを守ったのだから納得なような。
これがエピソード0となるのでしょうか。
これほど心身ともに鍛えられたのだからこれで終わりでは勿体ないし、まだ何かを秘めているような冷たい表情からは、まだ復讐の矛先は向けられたままのようで。
今後祖国に留まるのかも気になるところ。

目線の高さくらいのとこに鍵穴の付いているアパートのドアを開ける場面が多くて、なぜだかとっても印象に残りました。
音もね、ガシャッガチャガチャガシャッバタンとご近所迷惑なほどで。



映画
by august22moon | 2018-04-17 23:00 | 映画 | Comments(0)
d0109373_23453394.jpgd0109373_23451187.jpg 
緊迫のストーリーを端的で劇的だけれど抑制の効いた映像表現で、見る側の情動を掻き立てる作品でした。

やはりメリル・ストリープは巧くて。この女性がこの時代にいかに闘ってきたかがよく理解できました。
経験もない中で必死に学び、会議室に誰も資料を持って来ていないのを見るや下げてしまったところで、別の取締役に自分は資料がないとと助け船を出されて安心して戻したり、いざとなると自信のなさから一瞬言い淀むとすぐさま男性取締役に発言を奪われて(この時のストリープの複雑な表情が素晴らしい。この一場面だけでもオスカーノミネートに値する)、お飾りのようになってしまう。そんな状況下でも一歩一歩新聞社社主として自信をつけていくさまが、まぁ巧いですこと。
質問されて予習メモ見ていた人物が、「ここは父の会社でも、夫の会社でもない。私の会社よ。じゃ、私は寝ます。」と一歩一歩迫っての堂々たる振る舞い。
彼女は彼女に出来ることを精一杯やってきた。その成果。
優雅なパーティードレスが鎧となって、女王陛下の貫禄すら感じさせました。
その背後で彼女の成長と変化に頼もしく感じているブラッドリー主幹の表情もいい。
そして受話器を掴んでの、「run!」
機密文書を持ち出すエルズバーグが警備員のいる出口で一旦躊躇し立ち止まる。
タイムスのスクープに慌てて街頭のキヨスクで新聞を開くとビル風に煽られて次々と新聞紙が空中に舞い上がる。
(水たまりもお構いなしに道路に新聞の束を投げ落とすって。どーゆーことー)
裁判所を出るキャサリンを見送る女性たちの声なき声援。それを誇らしげに笑みで受け止めるキャサリン。
ニクソンが録音していた肉声を使ってのラスト。
ポスト紙を排斥すると豪語するその後で、懐中電灯を持った警備員がビルの薄暗い通路を進む場面に切り替わる。
雄弁な映像に唸らされます。
(ビルの窓には侵入者の懐中電灯の光が揺れる。それを隣のビルからトム・ハンクスが見ていて通報・・・なわけありません)

ブラッドリー役はジェイソン・ロバーズが強烈で、敵を内に隠して闘っていて鋭いナイフのようなブラッドリーだったのに比べ、包容力を感じました。
部下と相対する場面ばかりだったロバーズに比べ、家庭人としてや経営者との関係も描かれているからでしょうか。

話しの最中に娘がレモネード売りの看板を持って通り抜けるところなんて、スピルバーグ作品は家族のコミカルな描き方が楽しい。

当時の活版印刷のもようも映し出されますが、気の遠くなるような作業。
ただただ感嘆。


d0109373_118676.jpgあ、キッチン やっぱり黄色

この日は、夜も更けるにつれて雨が強くなり、やがて台風のような、傘もさせない暴風雨になりました。
ずぶ濡れで帰宅すると、雨も風もぴたりと止むというね。んもー

by august22moon | 2018-04-12 23:00 | 映画 | Comments(0)

出会った本、映画の感想。日々のこと。


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