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リドリー・スコット監督作『エイリアン:コヴェナント』

d0109373_21393470.jpg第1作の前日譚とのことでしたが、この第1作とほぼ同じ流れでしたね。
前作『プロメテウス』では、あのエンジニアの謎が明かされた面白さはありましたが、今作は信号を受信して未知の惑星に着陸するところから結局アンドロイドがエイリアンを拡散目的であったところは第1作と同じ。

どうもこのシリーズのヒロインは、シガーニー・ウィーバーから始まって女性らしい線の細い女優さんは使わないんですね。確かに彼女のような風貌ならばひとりで戦えそうですけど。
でも3人目ともなればもう、例えばスカーレット・ヨハンソンとか・・・あ、クリステン・スチュアートなんかじゃダメですかね。・・・軍人には見えないか
今作のキャサリン・ウォーターストンはショートカットの髪型のせいもあって可愛く見える時もあるんですが・・・まあノオミ・ラパスよりはいいですけど。
いやヒロイン以上にですね、私やっぱり、マイケル・ファスベンダーが、ダメですわ
あの笛の場面も必要かなぁ。
つくづく、イアン・ホルムのアッシュ、ランス・ヘンリクセンのビショップはよかったなぁとね・・・つくづく。
「人間にしてはやるね」とかね

映像はさすがに素晴らしい迫力でした。そこは見応えがありました。
でも、第2作の装甲車で脱出する場面とか、居るはずのヘリが居ない!と絶望的になったところプラットホームの向こう側から戻ってきた場面のように緊張感のある場面はなかった、かな
卵やフェイスハガーも第1作と比べたら動きも格段に細かくなっているのは当然なのですが、恐怖感がね、不足していました。
エイリアン自体に、神出鬼没な恐ろしさがありませんでした。
何度も見過ぎたかしら
結局、恐ろしいのはアンドロイドなわけで。

ダニエルズが冷凍睡眠ポッドに入ってからウォルターではなくデヴィッドだったと気付いたのは、顎の下の傷でも見えたんでしょうかね
どこで気付いたのかな



映画
by august22moon | 2017-09-30 23:00 | 映画 | Comments(0)

クリストファー・ノーラン監督作『ダンケルク』

d0109373_1852180.jpgようやく。久し振りに映画館へ行けました~

音がとにかくでかい。
ってこれ、以前にも他の作品で申しましたね
オバサン、爆音に慣れるまで時間かかります。
冒頭の、目に見えぬドイツ軍の発砲する重火器の音から、戦闘機の飛行音まで爆音。
4DXでもないのにシートが振動しましたので、戦場の臨場感はたっぷり味わえました。
多くの兵士が桟橋や防波堤に密集している画は、緊張感のあるものでした。
いや、緊張感といより絶望感。
気付いたらいつからか、アナログ時計のカチカチという音がずっと鳴っているんですね。
トミーとアレックスが列車の座席に座るまで、ずっとカウントダウンされているのも緊迫感を途切れさせない効果がありました。

ようやく乗り込めた船も爆撃され、打ち上げられた「助け舟」である商船は潜んだドイツ軍に銃撃される。
隠れるところもない砂浜では、メッサーシュミットから爆撃され放題。
「空軍はなにをしているんだ!」と叫ぶ兵士がいますが、いつ攻撃されるか分からない状況にハラハラ。
しかも、ようやく乗り込んだ船も攻撃され、海に投げ出され、船から流れ出た重油の上にメッサーシュミットが墜落して火の海。
こんな状況でほんとうに何十万人も救出できたのかと訝しくなるほど、一難去ってまた一難。

構成が面白くて、陸海空で経過時間がそれぞれ違う。
救出を待つ砂浜では1週間。救出に向かう民間船は1日。迫るドイツ空軍を迎え撃つ空軍は1時間。
砂浜へ英国軍が集まったそのころイギリス国内や空軍はこんな様子・・・なんて気を揉ませることはないわけです。

救出を待つ間の緊迫感も面白いのですが、救出を待つトミー、ギブソンたちや、救出に向かうムーンストーン号船長のドーソンたちの描き方もとても見応えのあるドラマでした。
ドーソンは救援を求められた時から英国海軍の一員となったかのような責任と威厳があり、共に戦っていました。

トミーはダンケルクの砂浜のはずれで死んだ兵士の軍服や靴を明らかに盗んで着込んでいる男を見つけても咎めもせず、一緒に埋めるのを手伝うんですが、イギリス兵ではないと直感していると感じました。
薄々感づいていながらなにも聞かないのも、その前にドイツ軍を食い止めているフランス兵に助けられたことがあったからじゃないかとね、思いました。
怪我人が優先的に乗船できるのを見たこの男がすぐさま、運ぶ兵士も撃たれて砂浜に置かれたままの怪我人の担架を運ぼうとするのを察して一緒に運び始めるし。
ようやく乗り込めても怪我人以外は下船するように言われ仕方なく降りようとすると、「ギブソン」が桟橋の下に隠れているのを見て追っていく。そこでもまったく声をかけない。
そこがまた、若い兵士たちの緊迫感を感じさせました。
沈没した救出船から助けられた若い兵士アレックス役で、ワンダイのハリー・スタイルズが出ているんですが、トミー役のフィン・ホワイトヘッドと共に、40年代のイギリス青年らしい風貌にしていて違和感はまったくありませんでした。

帰還した場面もとてもよかったです。
民間船が沖合に現れた時は、正直それほど感動的ではないんですが、イギリスに無事着いてからの場面のほうが印象的でした。
男性が「よく戻った」と帰還兵たちに毛布を渡すのをアレックスは、負けたのにと苛立ちを露わにするんですが、トミーにはこの男性は目が不自由なことが分かってしかも生きていればそれで充分と言われているのに、それすら黙っている。
生きてさえいれば希望はあるのかもしれないけれど、這う這うの体で逃げてきた事実は消えないこれは敗戦なのだ。
そこがね、トミー自身も今ある状況を整理できていない気がしました。
多くの民間船の協力があったことや勇気ある撤退と称える新聞記事をアレックスに読み聞かせた後の表情は、複雑な心境を滲ませて秀逸でした。

トム・ハーディーがスピットファイアを駆って大活躍なんですが、ラストが泣かせました。
燃料が無くなるギリギリまでドイツ軍機を撃ち落とし、プロペラも止まっているのにパラシュート脱出せずなんとか車輪を下ろして敵地の近い砂浜に着陸し、戦闘機を燃やす。
ドイツ軍から守ったわけですね、相棒を。
最後まで戦い抜いてくれた相棒を慈しむように見つめ続ける背中。火葬のような炎。
抵抗もせずドイツ軍に捕らえられる潔さ。
操縦席の中がほとんどとはいえ、見せ場の多い役どころでした。


波打ち際には波の花が浮いていましたが、寒かったんでしょうねぇ



映画
by august22moon | 2017-09-26 23:10 | 映画 | Comments(0)

「ゆっくり歩こう萩がこぼれる」

あっと言う間に秋のお彼岸です。
土曜日は予報が外れて曇りでしたので、お参りに回りました。
先ずは『jun kobo bakery』さんでどっさりパンを買いまして。
『ジヴェルニー』さんでお花と香花。ラヴェンダー色のトルコキキョウ、白いりんどう、白いたっぷりの花びらが密集したガーベラを選びました。
そして、ご先祖様のお参りをして、親戚のお寺さんへ。

お寺のすぐ前は高校なので、威勢のいい部活の声が聞こえてくるのですが、この日は一層賑やかな歓声や応援の声が響いてきていました。
本堂の大屋根に隠れてグランド全景が見えないのですが、途切れなく大声で応援し鼓舞しているのですが、野球やサッカーのようにひと際盛り上がる歓声もない。リレーや徒競走にしては長い。
親戚のお墓から、さらに裏山の斜面を登った遠縁のお墓まで登った時に、ようやくグラウンド全景が見えて、それがテニスの試合の応援の声であることが分かりました。しかもダブルス。
それにしても、叫びっぱなしのテニスの応援って・・・(笑)
ま、元気でよろしゅうございます
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で、最後に親のお参りです。
お寺の萩の花が満開。
こちらのお寺さんで今年初めて、彼岸花を見ました。どれまで一度も咲いてなかったんですけどね。どこかから種が飛んできたのでしょうかね
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それから『ロバギター』さんで久し振りのホットスパイスミルクティー。
少し季節の早い御殿場はもう金木犀が咲き始めていて、空気をさらに清々しくしていました。
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で、日曜はお買い物です。
来週、1泊の出張があるのですが、旅行用のミニ基礎化粧品セットが切れているのでその補充と、長い移動に楽なスカートを新調しちゃおうかな、と。
迷って迷って行ったり来たりいてやっぱりスカート新調。
山場となった仕事をお手伝いしてくれた方々へのお礼のお菓子も忘れずに。



タイトル : 種田山頭火

by august22moon | 2017-09-24 23:00 | 季節 | Comments(0)

ジョー・シンプソン著『死のクレバス』岩波書店

d0109373_23514643.jpgTV放映で、『運命を分けたザイル』を見た後に、原作書名が『死のクレバス』だと知って、あれ?この書名は見たことあるぞ?と思い出しました。
『つきさむ』さんの本棚にあったんですねー岩波文庫版が。
で、図書館で借りてきました。
こちらはソフトカバーの四六判だったので、挿絵や写真が見やすかったです。
しかし、やはり文章だけでは状況や用具について分かりにくいので、映画の場面を思い出しながら読みました。

シンプソン氏の文章だけではなく、イエーツ氏の文章も掲載されているので、情報や心情が一方的にならずこの事故全体を知ることができました。
イエーツ氏がザイル(文中はザイルと表記されています)を切ってひとりで下山する時の、「私はミサに挑む司祭のように、厳粛な、注意深い手つきで服装を整えた」から「自分があらゆるものから見つめられているようだった。山頂や稜線の中に潜むなにかが、私を見下ろし、じっと待っていた」の部分は、この状況に遭遇した者だけが襲われる心境なのだと、実際のインタビュー以上に響いてくるものがありました。


山岳事故の記録は読んでいて辛い部分もありますが、小説のように現実世界を連想させるようなことがなくて、最近の自分の実情には合っているようです。


本・読書
by august22moon | 2017-09-19 23:00 | 読書 | Comments(0)

秋の始めかた

7月末頃から、自分の担当する中で最も緊張する仕事が山場を迎えておりましてね。
そんな中、待ち時間の合間にスマホを開いてみてびっくり。
なんと所用帰りに「つきさむ」さんで「9月のごはん」を頂いておりますと妹から写メが送られていたではありませんかっ
まー悔しいったら
で、週末に行ってまいりました。
実は前夜、お持ち帰り仕事に取り掛かっていたら予想以上に時間がかかってしまい、少し寝坊。
あれやこれやで出発も遅くなってしまいました。
中旬ですと混んでいることが多いので、第二第三候補も考えながら。
三連休のどこかで台風が来るであろうと予想されましたが、この日は30度を切って涼しい一日。
(台風は日曜深夜に静岡県に最接近。15~20分ほど強い雨が降った後、しばらく強風が吹き荒れたもよう)

で、「9月のごはん」です。
「車麩のから揚げ・豆腐・グリーンサラダ・切り干しマリネ・さつまいものサラダ」
麹味噌のお味噌汁の具は玉ねぎとお揚げ。
車麩にかかったタルタルは玉ねぎだけのシンプルなものでさっぱり。
豆腐と素っ気ない書き方ですが、お豆腐の水分で薄まるのを防いだジュレ状になったタレがめっちゃ美味しかったです。野菜は可愛く賽の目に切られて、紫蘇も効いていました。
サラダとなっている茶巾絞り型サツマイモにはゴマが混ぜられているんですが、真ん中をへこませて注がれているタレはなんと、みたらしのタレ。あのみたらし団子の甘いタレなんです。
面白いですねぇ
デザートは久し振りのロールケーキ。マロンクリームです。
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で、アップでどーん
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上にまぶされたのは、ジンジャークッキー・・・じゃないかとね、思いましたですが、自信はありません。
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用事を済ませての再度『つきさむ』さん。
クリームチーズケーキを頂きました。ブルーベリーソースが美味しい。

実は最近、老眼が進んでおりまして。この日も夕方になって大きな窓からの日差しもなくなり、優しいペンダントライトの灯りだけになると、雑誌の文字が滲んだように霞んで読みずらい。
この日も夜も持ち帰り仕事をしていたのですが、拡大コピーして持ってくればよかったと悔やむほど、文字が見え難かったのです。ずっと目を凝らした状態でした。
以前の部署では、遠くが見える必要があったので近視用メガネをかけていたのですが、手元の資料を見る時にはいちいち眼鏡を外さなきゃ見え難い。その動作が嫌で遠近両用メガネにしようかと思い始めていました。ところが新しい部署になったら、遠くが見えなくても困らなくなったものですから、しばらく考えてなかったんですねぇ
いよいよ覚悟を決める日が近づいているようです。
が、ブルーベリーのジャムやらサプリを飲んでささやかに抵抗はしている、そんな日々であります。

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by august22moon | 2017-09-19 23:00 | おいしいもの | Comments(0)

夏の終わりかた

担当している仕事が佳境に入って緊張の毎日です。
まだまだ暑いのでバテてたり、全米オープンテニスが終わればバレーがあって、仕事帰りに映画に行けません。
ならば、休日に行けば良いじゃないの
・・・ねぇ

さて、先週末。
退職される社員さんの送別会がありました。
日本酒好きな上司に呑まされて・・・ってか、最後は自主的に呑んでましたけど。
おかげで、気持ち悪くなっちゃって。土日は胃の調子が悪くて最悪でした。
もう二度と日本酒は呑みませんわ
どんなに尊敬する上司に薦められようがっ

珍しく土曜日に開店の『焼き菓子tent』さんへ初上陸です。
静かな住宅街にはためく手作りの可愛いフラッグが目当て。
お家をぐるっと回って
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お庭から、ごめんくださ~い
開店時間を40分も過ぎて、お客様も一段落な時間帯でしたので、お断りして店内をまた撮らせていただきました。
可愛いですねぇ
ケーキもあれこれ迷った挙句にこんなに沢山買っちゃいました。
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さて、すっきりしない胃のまま『つきさむ』さんです。
すっきりはしなくてもお腹はすきますので日曜限定のカレーです。
食前にラッシーを頂いたらなんだか胃もすっきりして、美味しくいただけました。
ごちそうさまでした。
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沼津市では、市内のお店が集結した「沼津自慢フェスタ」が狩野川沿いの公園で開催されていました。
物凄い人出で大賑わい。
とりあえず『ノリさんのかき氷』の行列に並びました。
目の前の親子連れさんの3歳位のお子さんと目が合いましたら、さっと両手で目を覆われちゃいまして。これはマズイ。いつものパターン。
くるっと振り返って目が合わないようにしましたが、アレも食べたいあっちのも食べたいと周囲に夢中になってしまい、ついお子さんと目が合ってしまい・・・。
ぅわーーん!!またまた泣かれてしまいました。
うわ~ん

・・・さて。そんなこんなで今年の夏内後になるかもしれない、かき氷です。
いつもの「キャラメルW鳥仙珈琲」と「チョコチョコミント」です。
たいへん美味しゅうございました。
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沼津市内のバーテンダーさんが揃ったドリンクコーナー。かっこいい
かき氷のあとは『うなよし』さんの鰻弁当ハーフサイズと、鯖の餃子をゲット。
お魚なのでさっぱりな餃子でした。
鰻屋さんの鰻を久し振りにいただけました~
まだ胃はモヤモヤしてたんですけどね。美味しかったです~幸せ~
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by august22moon | 2017-09-16 23:00 | おいしいもの | Comments(0)

ライザー

日曜日の午後。由比のあたりから地球深部探査船「ちきゅう」号が見えました。
清水港を出港して進んでいるところのようです。
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1号線走行中で、こんなのが精一杯
防波堤に阻まれるまで、フレームにぜんっぜん入らないー手ブレの域を超えてブレるーと騒いでいました。
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凄い船があるものですねぇ
夜に、照明で輝くこの船も見てみたいものです。
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先日の暑気払い二次会で、「HANABI」を15名近くで大合唱となった後もちょっとスッキリな気分でしたが。
こうゆう壮大な建造物は見かけるだけで、どんな悩み事もちっぽけなモノだと飛んでっちゃいそう・・・かな


「ちきゅう」さん、次は八戸港に停まります。~♪

by august22moon | 2017-09-04 23:00 | 季節 | Comments(0)

ケヴィン・マクドナルド監督作『運命を分けたザイル』wowow放映

d0109373_1275532.jpg英国アカデミー賞作品賞を獲得した03年のイギリス映画。

何気なく見始めて引き込まれた作品です。
85年にアンデス山脈のシウラ・グランデ峰西壁を下山中にひとりが滑落し生還した事故を、本人たちのインタビューと再現映像で構成しているのですが、この再現ドラマが実に見事でした。ロケ現場も含め、事実にかなり忠実ではないかと思われます。
アックスとアイゼンだけで垂直の氷壁を下る。
突然頭上から崩れ落ちてくる氷塊や雪庇。天候は荒れ、気温は零下20度。
厳しい場所だからこそ挑戦し甲斐もあるので、無謀と言うこともできないでしょうが。
事故が起こる前の登りからもう既に緊張の連続。
製作者側が彼らの名誉と悲劇に真摯に向かい合って共に戦ったのが伝わりました。

再現映像に登場する、サイモンとジョー、そしてリチャードの三人を演じる俳優さんたちは顔立ちがまったく似ていないので、本人たちが映るたびに、想像の切り替えが必要なほど。
それほど、再現に留まらない迫力がありました。

事故に遭ったジョー・シモンズ氏とベースキャンプの留守番役に雇われたリチャード・ホーキング氏は、その瞳にまだ少年のあどけなさを残した穏やかな顔立ち。
ホーキング氏は世界中を旅して周り、危険な目にも何度も遭っていた人物には見えないほど。
「彼らのファーストネームしか知らなかった」と温かい笑顔で語るので、出会って日が浅くても信頼して留守を託したサイモンとジョーの気持ちも分かるようでした。

エンディングで、帰国後サイモン・イェーツ氏が、滑落し重症を負ったシモンズ氏とを繋いでいたロープをやむなく切った判断について、ずいぶんと責められたことが記されます。
作中のインタビューで、イエーツ氏が硬い表情のままだった理由は、そこにもあったわけです。
その瞬間、いかに他の方法がなかったか。
どれほど切らなければ自分も滑落してしまう切羽詰まった状況であったか。
最も重要な瞬間は、非常に説得力のある映像でした。
決断の後、まるで亡霊のように、ジョーが落ちたクレバスを迂回して進む姿には、辛さが伝わってきます。

シモンズ氏は、ベースキャンプに辿り着いた時に先ず、サイモンの名を呼んだんですね。
「ヘルプ」ではなく。
それは、一刻も早く、サイモンを自責の念から解放したかったからと感じました。
そして、駆け寄ったサイモンに第一声、判断は間違っていないと擁護したのには、見るものにとっては救いになりました。

本人たちが映っているのですから、結果は最初から分かっているのですが、それでもシモンズ氏の生還劇には、固唾をのんで見守ってしまいました。






映画

by august22moon | 2017-09-03 23:00 | 映画 | Comments(0)


出会った本、映画の感想。日々のこと。


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