桜色の雑記帳

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出会った本、映画の感想。日々のこと。

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d0109373_22463721.jpg半年以上ぶりの感想文です。
「文庫X」が話題になった時、これほどに書店員さんがなんとか興味をもってほしいと手を尽くす本はどんな作品なのか興味が湧き、書名を調べてみたのでした。
発売当初にも興味があったので読み始め、DNA鑑定問題あたりで例によって他の本を読み始めてしまい、途中になっていたことを忘れていました。
・・・と永い言い訳。
79年から90年までの間に起きた「北関東連続幼女誘拐殺人事件」と96年に起きた幼女失踪事件の捜査を追った作品。
小説家が書くものと違い、実際に取材にあたったジャーナリスト本人の著作ですから、冷静な視点で事件の真相を探るのではなく、杜撰な捜査や被害者遺族への理不尽な対応まで、清水氏の怒りや執念や無念がストレートに伝わってきます。

これまでの冤罪事件でも起こっていた、いつか自分の身にも起こるのではないかと想像してしまう恐怖が、この事件には詰まっています。

特に恐ろしいのが、死刑が執行された後になって冤罪が判明した事件があるということ。
真犯人はどこかでのうのうと生きている。守ってくれるはずの国に殺される。
これ以上の絶望はない。
たとえ冤罪と分かって無罪を勝ち取ったとしても、奪われた時間は取り戻せない。
屈辱も消えない。無実なのに偏見すら残る。

初動捜査の間違いを糾そうとする者が出てこない限り
いや、本書を読んだかぎりでは、そんな希望さえ僅かにも持てそうもない。
清水氏に続くジャーナリストたちの執念だけが頼りかもしれません。


本・読書
by august22moon | 2018-03-29 23:00 | 読書 | Comments(0)

Touchwood

先週の週末ですから、ここ数日の陽気で既に満開になっていることでしょうけれど、沼津の一号線沿いの桜はこの時はまだ蕾ばかりの木もあれば、六~七分咲きの木もありました。
下の2枚は毎年早咲きの静岡市鷹匠の神社の桜。
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ほぼ満開でしたが、周囲にいらした数十人の方々で桜を見上げるひとはおらず、皆さんGOに夢中でございました。
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午後も遅い時間になって、線路沿いの桜を見に行きました。
枝先にはまだ蕾も多く、八~九分咲きというところでしょうか。
桜並木や神社の境内の桜の杜も見応えがありますが、花見客もいないこの1本桜が好きです。
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今年も見事な枝ぶりでした。
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この日は、冬の間にも見なかったほど雪の深そうな真っ白の富士山が望めました。
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西側から望むとなんだか浮かんでいるみたいね

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by august22moon | 2018-03-28 22:32 | 季節 | Comments(0)
d0109373_23372511.jpg ここでELOが聴けるとは思わず。
♪☆※▽??◇★✘なんちゃらかんちゃらtune to stone

公開当時も『クラウド・アトラス』監督作でトム・ハンクス主演にしてはほとんど話題になりませんでしたが、中途半端で物足りない印象でした。
背水の陣で挑んだサウジの王様との面会の約束が一向に果たされず、ビジネスマンが異文化に翻弄されつつ苦心惨憺というだけで、面白くなりそうじゃないですか。
カフカの『城』みたいで。運転手はさながらKの助手か?と。

ちょっと不条理劇的表現も、トム・ハンクスが安定させている感じでした。
ところが、テーマであると思っていた王様への売り込みも、サラッと中国企業が横取り。
さてこれからどうすると思いきや、現地で恋して職みつけてハッピーになりましたとさで、もっともつまらない締め方。

マット・デイモンの『プロミスト・ランド』でも、最後にマットが女性のところへ行くっていうのがあまりにドラマ性に欠けてみえてしまったんです私。
よっぽどフランシス・マクドーマンド演じるスーが、惹かれていたグロサリーストアの店主と無理して別れを告げる場面のほうが、ドラマとして秀逸。

ハッピーエンドもいいけれど、さすがと唸れる演技も見たいんですよね。
トム・ハンクスなんだから。



映画
by august22moon | 2018-03-21 23:00 | 映画 | Comments(0)

次の約束

開花宣言が出された2日ほど前の静岡市鷹匠にある一加番稲荷神社の桜はずいぶんと開花していました。
こちらの桜は毎年早咲き。
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お彼岸入り日は晴れて暖かくなりました。
従弟と叔母のところは午前中にはお参りに来ているんじゃないかと思うほど、いつも既に可愛いお花が供えられています。
従弟は長男で、その弟(次男)のお嫁さんがそれはそれはイイコなので、彼女が活けたと勝手に思い込んでおります。可愛い桃が添えられて〇〇ちゃんの優しさが感じられるねぇなんて感心するのであります。
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こちらのお寺は桜の大木が何本もあって、ぽつぽつと開花していました。
従弟と叔母は特等席でお花見です。

小さな駅前のそれでなくてもバスが通るのもヒヤヒヤするほどの狭い路地の一角にひとだかりが出来ていました。おまわりさんも交通整理。いったい何事?と思わず写真撮ってしましましたが、どうやらドラマの撮影だったもよう。
あら、欧米系外国人のADさんがいらっしゃる。
しかしなぜわざわざ大場で?いくらでも東京近郊で撮影場所ありそうなのに。
半年くらい前でしたか、やはり撮影中のところを通りかかって。それからしばらくしてCMでその場面を見たんですが、それもほんの2-3秒のワンカット。しかも夜なので出演者は顔も見えずシルエット。ほんの一瞬の映像のためにわざわざ、しぞーか県まで?
しかも受験シーズンバージョンだったので短期間の放送。
富士山・伊豆・箱根なら分かりますが。なんででしょー
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d0109373_20341847.jpgささ、お彼岸ですのでね、牡丹餅を頂かなくてはなりません。
『田子の月』さんが完売でしたので『雅心苑』さんで。













d0109373_20442779.jpg美しいフルーツがいっぱいの『さいとうフルーツ』さんへ。
店頭にトルソーが置いてあって、DANTONの白いジャケットを着せてある。
蝶ネクタイも付けていて、フルーツコンシェルジュというところでしょうか。
きれいなオレンジやさくらんぼに目移りしてしまいましたが、今回は一時嵌ってしまった、バイトサイズのリンゴを頂いてきました。
珍しい面長の「スリムレッド」というお名前。甘くてとても美味しかったです。
また「アップルゲリラ」なんて楽しいイベントを催してくださらないかしら
あの日は仕事で行かれなかったので。
若いご主人、いろいろと企画を考えてらっしゃるようなので、楽しみ~

by august22moon | 2018-03-19 23:00 | 季節 | Comments(0)
今年のアカデミー賞は、昨年の人種偏見問題から、さらに「多様性」を強調。
現大統領へのハリウッドの姿勢をはっきり見せているようでした。
で、作品賞受賞作もこのハリウッドのメッセージそのもの。
心に響くとか残るとか、そうゆうことはなかったです。

d0109373_23324123.jpg60年代のまだ今以上にマイノリティーが生き難い時代が舞台。

主人公イライザの住む映画館の上階の部屋の画はとても素敵でした。窓の形とか。
あちこち傷んで古びてはいても、下階が映画館だからか、侘しさがない。
孤独を飼い慣らしている感じはよく表されていると思いました。
サリー・ホーキンスが、真面目に(とはいえ毎日出勤がギリなのはなぜだ)働く表情はよかった。
オクタビア・スペンサー演じるイライザの同僚でよき理解者のゼルダが、やたらと勘が鋭くて察しがよくて、そこがストーリーをテンポよくさせていました。
悪役ストリックランドがどんどんモンスターになっていって、その映し方がいかにも60年代っぽい。そしてキモチワルイ。壊疽した指云々ではなく。キャンディーをガリボリ噛むの神経に触るのよ。

リチャードジェンキンスのナレーションは心地よかったけれど。
飼い猫が被害にあったのに、習性だからと受け入れて、無事だった他の猫に助かったねなんて声かけるところはちょっと驚き。
ジャイルズは芸術家なんですが、異形の者に対する偏見の無さを超えて、あまりに心が広く柔軟すぎてきれいすぎる。

予告編でスピルバーグの新作『レディ・プレイヤー1』。
マーク・ライランスがドクだ~(笑)いや、まるでドクなのか?


映画
by august22moon | 2018-03-16 23:00 | 映画 | Comments(0)
d0109373_2043317.jpg韓国映画ってあまり見ないので出演者さんの中で存じ上げているのは、ペドゥナだけでした。
儚げなので適役。
危機からの救出劇ですが、先に強烈な映像ありきとならず、展開に引き付けられました。
がクラクションが聞こえてから送風機に辿り着くまでがあっさりしちゃってる感は否めませんでしたけれど、場所は特定できたんだからあんなもんなのかな。

もうひとりの生存者である女性と飼い犬の物音一つ聞こえなかったのも、気になるところでした。
しかし、水も食料もなんとかなっていたところへ、他の生存者と分け合わなくてはならなくなった時の迷うようすがとても共感できることばかり。
水を乞われて持っていくのに、迷いつつも少ないほうを一旦はとっていて、やはりうしろめたさからか、未開封のほうから入れ足すとか。キャップで少しづつ飲んでいたのにぐびぐび飲んでるのを見ている表情とか。さらに飼い犬にも水をと頼まれた時の表情とか。
バッテリー節約してるのに、長々話してるのを見てるところとか。
いや、大して長話しているわけではないんですが、主人公に感情移入しちゃって、そう見えちゃった。
少しでも残しておいて娘と食べようとしていたケーキを、この女性には持っていかないのもね、なんか気持ち分かる
エゴとは責められない、哀しさがある。本能として誰にも起こりうるのではないかしら
こうゆう状況になった時に、どれだけ自分を犠牲にしてもひとに与えられるか。考えさせられました。
で、突然亡くなっていた時の悔やんだ表情なんてね
特にここは過剰な演出もなく、そこが良かったです。

水も食料も尽きたところで、救出隊の食べる食事風景を何度も映したり雨が降り続けたりというのは、生き埋めになった者の飢餓状態を増幅させる対比ですが、肝心のこの男の弱っていく状態が細かく描かれていないので、ピンとこないのでありました。

救出隊の隊長役の俳優さんがとても良くて。
妻セヒョンの辛さにも寄り添って、人情派というんでしょうかね。
救出されたジョンスの言葉を、自分の感情も込めて言うのもよかった。

この隊長へ向けてサムズアップしたのを、感謝の意と報道する愚かしさも表して
なかなかに爽快な締めくくり。
帰路でトンネルを通る時に当然不安になるんですが、その時の表情にあどけなさが見えたのは私の勘違いかな
ケーキ食べる時に音たてるのも気になったけれど(笑)、全体に主人公に感情移入しやすかったです。



映画
by august22moon | 2018-03-16 00:05 | 映画 | Comments(0)

借景の杜

はじめましてのカフェ。昨年1月に開店した『Iwase-coffee』さんです。
美容院でいつものカットとカラーリングのコースでお願いして、夕方に伺いました。

1階にある中華料理屋さんしか見えてなくて、2階にカフェがあるのをつい最近知りました。
階段を上がると、ちょっとレトロでおしゃれなドア。
ドア手前から店内の賑やかな話し声が聞こえてきて盛況のもよう。
店内入ってすぐにレンガをオブジェにして置いてあったり、ガラスのフラワーベースにワックスフラワーみたいなお花が無造作にでもオシャレに飾られていて、素敵です。
店内は結構ゆったり広くて、4人掛け1席、2人掛け2席、三嶋大社側の窓にむけて2人掛けが3席かな?
大きな窓の外は大社の杜の常緑樹の緑が美しい。

若いお客さんが入れ替わり立ち替わり、ほぼ満席の盛況でした。
この辺りはおしゃれなカフェって少ないですからね。

お水のグラスが『つきさむ』さんと同じ。
ケーキ皿は『ロバギター』さんで見かけたm'のお品です。
隅々まで若いセンスが行き届いて好きなタイプ。
コーヒーは酸味のないsoftを頂いたのですが、すっきりとして美味しかったです。
珍しく量もたっぷり。
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d0109373_23582479.jpgリンゴのケーキはほんのり温められて美味しかったです。
ごちそうさまでした。

また来たいけれど、近くに大学あるし、学生さんで混みあうんだろうなぁ
おばさんは何時ごろ行こうかしらん

by august22moon | 2018-03-12 23:00 | おいしいもの | Comments(0)
d0109373_2120035.jpg2月18日に観たんです。
感想を頭の中でまとめて、こんなに日が経ってしまいました。

70年代が舞台となると苦手な感じになってるんだろうなぁと、あまり見る気も起きなかったのですが、時間的にこの作品しかなくて。
それに、主演が「夜中に犬に起こった奇妙な事件」でエミー賞を獲ったアレックス・シャープなので、このひとの芝居なら観てみたいと思ってはいました。

集会してる宇宙人がいかにも70年代のサイケデリックな様相。
ロンドンの寒々とした風景と対照的。
その薄曇りの寂し気な飾り気のない風景を、宇宙人ザンが、魅力的みたいに言うのが、一番この少女の得体のしれなさを感じさせました。
故郷の星はいったいどんなんなの?

宇宙人の生態の描き方も、70年代の映像作家が創造しそうでした。
なんだか、『プリズナーNo.6』なんかのね、あの奇妙な世界観を、パロディにした感じ。
前衛的すぎてワケワカンナイ。
それが余計にキモチワルイ。

ただ、やはり
ラストのアレックス・シャープの表情は惹きつけるものがありました。


映画
by august22moon | 2018-03-06 23:00 | 映画 | Comments(0)

All by myself

ここ2週間で食べたケーキ、ケーキ、ケーキです。
親の誕生日に託けたケーキから、なぜかおひなまつりのケーキまで。
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最近、思うんですけどね。
誰もいないお店に入ると、次々お客さんが続いて入って来る
ってこと、ありません?
ミスドさんで、お客さん誰もいないのでのんびり棚を見ておりました。
ふと振り向くと、後ろに5人もお客さんが!私が塞き止めちゃってる状態だったり。
お客さんが一段落したカフェで、私たちの後から続々とお客さんが入って満席状態になったり。
お祭りの屋台で我々しかお品を見ていなかったのに、急にお客さん集まり出して混みあって、お品が見られなくなったり。
あれ、どうしてなんでしょうねぇ

富士山の雪もだいぶ溶けちゃったある日の夕方、芦ノ湖湖畔にある『絹引きの里』さんへうかがいました。
5時には閉店してしまうお店が多い中、珍しく6時閉店(LO5時40分)。
昼頃通りかかると店内はたくさんのお客さんで賑わっているのですが、夕方は大概、我々のほか1-2組くらいしかいない店内でゆったり食事しているんです。
この日も入店した時はどなたも居なかったのに、着席直後にお客さん続々。
若いカップルさん、年配のご夫婦2組、ドイツ語っぽい英語っぽい外国人4名様と、この時間帯フロアはお1人でやっておられるスタッフさん、テンテコマイ。
さらにオーダーストップ時間を過ぎて5名様の中国人親子さんが入ってこられるという大盛況。
そんな中、ラッキーフードの「勝つ丼」をいただきました。ごちそうさまでした。
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d0109373_22511141.jpgお食後コーヒーを頂きに『amefri』さんへ。

私はチャイを頂きました。
ジンジャーが強め。
喉にくわーっときます

BGMは昔懐かしい歌謡曲のカバー。オーナーさんがお若いので、こうゆうのが新鮮なんでしょうね。
インドがお好きなようで、販売されているクラフト類もオブジェも異国感たっぷりなのに、シタールは流さないというね、そんなアンバランスも面白い。

(こちらでは、続々テンテコマイということはなく、ゆったりできました)








この日の『つきさむ』さんも、ちょうどお客さんが一段落したところ。
なんと、「2月のごはん限定4食」とメニューに鉛筆書きされているではありませんか。
ランチを食べていなかったので早速お願いしました。
「先月のですけど・・・」
なんだか1ヶ月前の食材みたいな仰り方(笑)
もちろんおっけいです。
らっきーだったねぇなんて話していると、お客さん続々入店。
あっと言う間にほぼ満席。

イチジク入り白和えの代わりに甘い卵焼き付き。
デザートは付いてなかったので、この日のケーキメニューから、クリームロールケーキ。
たいへん美味しゅうございました。ごちそうさまでした。
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by august22moon | 2018-03-05 23:00 | おいしいもの | Comments(0)
d0109373_0414654.jpg無差別テロに対する、イーストウッドのメッセージ。

ここ10数年毎年話題作を監督ししかもそれが悉く秀作。
『ハドソン川の奇跡』でも、救助に向かうフェリーの船長等、本人に出演させていましたが、今作では遂に主演。
イーストウッドの導き方が巧いのか、自然な表情なのには驚きます。
目線がしっかりしているんですね。
ですから、「ご本人による再現ドラマ」とはならず、まったく抵抗なく入り込めました。

実はこの事件のこと、知りませんで。
ご本人たちがご無事と分かっていても、とても緊迫感がありました。
構成が素晴らしい。

3人の子供時代を結構長々と描いて、これがもちろん事件に立ち向かえた背景なわけですが、事件当時のフラッシュバックの入れ方が絶妙で、突然差し込まれると、緊張しました。
しかも事件後、なにも語らせず、放心したような表情に、あの聖フランチェスコの平和の祈りだけを被せたのが、素晴らしかったです。
ずっと心の奥底に刻まれていたわけですね。
泣けた

軍人としては挫折の連続だったかもしれないけれど、すべての訓練がことごとく活かされて。
それはまるでこの瞬間のためだったかのよう。
いやしかしいくら軍事訓練を受けていたからといって、よく「行け」と言えましたね。
銃に慣れていたから分かったのかな
行けって友人アレクが言ったとなっているようですが(アレクが言った瞬間が分からなかったもので)、スペンサー本人の心の声だったかもしれませんね。


スペンサーの母親役の女優さんが、ソンドラ・ロックに似てる気が・・・



映画
by august22moon | 2018-03-03 23:00 | 映画 | Comments(0)

出会った本、映画の感想。日々のこと。


by august22