人気ブログランキング |

<   2018年 11月 ( 8 )   > この月の画像一覧

中江和仁監督作 『嘘を愛する女』wowow放映

d0109373_22125465.jpg特に珍しさもないお話しですが、旬の俳優さんの起用と、CMディレクターらしい随所に美しく凝縮された映像で、ストーリーの脆弱さを補っていました。
なにより、エンドロールに流れた歌が素晴らしかった。
余韻を活かしただけでなく、この歌が欠けを補填していた感じです。松たか子さんの、呼吸まで入れた透明感のある歌声も素敵。
誰の作詞だと画面を凝視して、ああ、なるほどと納得。流石です。
「話聞いてないね 声は聴いてたよ」
桔平の、刹那と過去の狭間に揺れる心を表しているようで、いかにもこのふたりの会話っぽい。
脚本もそうだったら、突き刺さるような言葉が聞かれたかも

主役の由加利は、所謂キャリアウーマン。
男勝りにも生きてきたであろうところ、未曾有の災害に遭って、思わず出てしまった弱さを、優しく支えてくれれば、それはコロッと好きになっても仕方ないのかな。
しかし、知性も教養もあるおとなの女性が、5年もの間、素性になんの疑問も持たなかったというのは如何なものか。
盲目になってしまったとしても。

で、この由加利が、気位が高いんですね。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で、涙ながらに「ほんとうの名前を教えて」と縋ったブレンダのような女性ではないわけです。
警察には告げず自分で真実を探ろうとする。
研修医だと言っていた病院で、職員に渡したIDカードの偽造を怪しまれて、ひったくるように取り戻す。
密かに慕っていた女の子に挑発されれば、ひっぱたく。突き飛ばす。
探偵の調査結果を待てずに、資料を奪って自分で確かめに行くのも、裏切られた憤りがあるから。

資料を読み耽って寝坊して、大事な仕事に穴をあけ、確固たるものだったはずの地位はあっさり奪われる。
「嘘」は、その日々もことも言ってるのかもと思った次第です。

一番、由加利という人間を表していたのが、探偵と島の住民に尋ね回っている時、初対面の相手にする態度があやふやなところ。挨拶・お礼をちゃんとしないのよ。
探偵だけに相手を警戒させないように気遣いのある態度で接したり、まず丁寧に挨拶し、最後には深々と頭を下げてお礼をする。探偵の常識なんでしょうが。
女にしてみれば、どんな真実が表れるかと怯えがあるのかもしれませんけどね。

それだけでなく、この女性は謝らないんですね。遅刻した職場でもそう。
書きかけの小説を読みふけって、仕事に遅刻しても第一声が、「私が説明しないと」。
毎晩遅いうえに仕事の付き合いで深酒なのを心配する桔平を見下す言い方で撥ねつける。出て行った桔平を追いかけはするんですが、謝るどころか、結婚を匂わしたりする。男女逆転。
都合のいい男としか見ていない。

ようやく勤め先の情報を得るんですが、この時の職場のリーダー的立場のひとが、警戒してすぐに答えないというのも、遂に突き止めたようにみせて、実は既に警察が来ていたゆえの警戒心だったという、犯罪の匂いで一気に不安にさせるこの辺りの演出は巧かった。

自分だけが知っている、無垢な部分が明らかになって、ふたりの間に真実は確かにあったと分かるっていうのはね、説得力がありました。

桔平が書いていた小説は、由加利との「未来予想図」ってことなわけですね。
研修医だと偽って、その時間をつぶすのに 小説書いてるしかなかったんでしょうね。

映像は悉く決まって、印象的。
人混みの中に見え隠れする後ろ姿。
ふたりがはしゃぐ公園の日差しの暖かみ。
帰りを待って外を見ていたことを示す半分開いたカーテン。
その窓辺で佇むシルエット。
コーヒーの香りを感じる重厚な内装の喫茶店。
瀬戸内の穏やかな光る海。
カウンター内で小説の原稿を読む女将さんの姿勢(この女優さんの芝居ではじめて巧いと思った)。
バスルームへ駆け込むカット。
靴擦れした足で歩く波打ち際。
薄暮に立つ蝋燭灯台。
春まだ浅い季節の、清々しい風の舞い込む病室。
適温で、的確に、表されていました。

鋼太郎さん演じる探偵の、愛車がパンダてのがいいセンス。
怪しげなハッカーを雇ってるけど、事務所も小綺麗で適度におしゃれ。
この探偵も、家族を疑ってしまった過去があり、由加利の心情が理解できるという役どころ。
最後に娘に会いに行くんですが、金八先生のオープニングみたいな土手の道をやって来る娘を、下から登ってきて声かけるってのが、よかったです。
ちょっと足滑らせたりして、かっこわるいとこ見せて。
99.999%と言われたあとの誤魔化し笑い。
巧いったら。

肝心の泣かせ処であろう、昏睡状態の桔平に泣きながら訴えるの図は、演出の手助けが必要。
個人的には醒めどころでした。
しかし、いかにも永い眠りから覚めたという高橋一生さんの表情は素晴らしかった。

そこからの

♪ 海岸までとおく~


なんて美しい余韻


映画
by august22moon | 2018-11-30 23:00 | 映画 | Comments(0)

第6回ふじのくにアートクラフトフェア

午前中にクリニックへ。
先月の血液検査の結果を伺いに行きました。投薬のおかげでLDLコレステロール値が驚くほど下がっていて、あと少しで合格点で、ほ。
血圧は相変わらず高いんですけどね。着いてすぐ測るんですから、仕方ないんだいっ
d0109373_2295428.jpg





その後、富士市で開催される「第6回ふじのくにアートクラフトフェア」へ行きました。
中央公園東エリアに約100軒のブースが立つイベントです。
d0109373_0233326.jpg




バラ園は9月のピークを過ぎていましたが、ほんのり芳醇な香りがしました。
d0109373_02448100.jpg





潤井川を渡った遊歩道には、10月桜。
d0109373_312236.jpg






木立の中の石畳を進むと、会場です。
d0109373_32594.jpg





富士宮のニット小物の『あったか首くび店』(・・・くびくび)さんで毛糸のブローチ。
実はニットブローチってあまり使わないんですが、ついつい買っちゃいます。
愛知県の『plant pot』さんで真鍮に刺繍糸を編み込んだ繊細なピアス。
開けるのが勿体ないほど可愛らしくラッピングしてくださいました。
1周して、あれこれ迷ったらとりあえずランチです。
なに食べよーとフードエリアへ行くと、なんと、御殿場で開催のアークラにも出店されていた、御殿場市の『ホラアナ』さんが!
肉団子のピザとサラミのピザをいただきました~
美味しかった~
コーヒーは沼津の『swing coffee』さんで。酸味、苦味、コクのバランスのよいブレンドでした。
d0109373_24428.jpg






そうそう、会場に入ってまもなくのところで、葵区の『菓子処 白木屋』さんで和菓子とパンを頂いておりました。
さすが和菓子屋さんだけあって、餡がしっかり。

『ホラアナ』さん、おかわり。焼き立て「4種のチーズ」。旨しっ

それからまたぐるぐるして、いい色合いでデザインも好みのコートやバッグを見つけたんですけど、先日、ちょっとお高い買い物しちゃったもんですからね。
富士市内のイタリアン『owl de soco』さんでグレープフルーツジュースやラテと一服して気持ちを整理します。
d0109373_221587.jpg






それから、レジンやガラス細工が美しい、愛知県の『手作り製作所 シーエトワール』さんで淡いピンクのガラスのピアス。
御殿場にもいらしていた『あはは工房』さんの、「ニワトリのブローチ付きミトン」。
海外の毛糸を使われていて、色合いがとても美しいお作品ばかり。
これはイギリス製の糸で、ウール、リャマ、シルクの混紡。風合いも面白い。

『や』一文字の看板が意気な、木工製品の『工房 やす』さんで、ウォールナットとサクラの蓋のキャニスター。木の蓋は、プレポリマー塗装されクルミ油で仕上げられているそうで。
メンテナンスもそれほど手間ではないようです。
それぞれに屋号の「や」の文字が焼き付けられているんですが、それがとても控えめで、そこがまたいい感じ。
作家さんも、とても穏やかな方で。お作品ひとつひとつに心が込められていると感じられました。
いい出会いでした。
d0109373_057412.jpg





夜には竹灯篭約3000本に火が灯されたそうです。

面白い体験もできて、たいへん楽しゅうございました。
d0109373_1402931.jpg

by august22moon | 2018-11-26 23:00 | お買い物 | Comments(0)

ルーベン・フライシャー監督作 『ヴェノム』

d0109373_04339100.png MARVELを見るのは2作目です。
純粋にソニー&コロンビア作品としては第1作となるんでしょうか。
毎年毎年、ディズニーとフォックスが怒涛のマーベル攻撃ですが、『ドクターストレンジ』しかまともに見ていません。『スパイダーマン』も第2作までしか見てないですし、あれほど人気の『アベンジャーズ』は1作も見ていません。
でもね、トム・ハーディーですので。

とても面白かったです。
ストーリーではなく、会話が。
残虐なエイリアンに寄生され、ダークサイドに転落・・・かと思いきや、結構テンポのいいバディムービーでした。

なんたってトム・ハーディーですから、人間を捕食しちゃうような狂暴なヴィランだからといって巧く操って共生しちゃいそうです。

殺し屋たちに銃を向けられてホールドアップすれば、みっともないからやめろバンザイしてんなーと腕を下げちゃったり、バイクで逃げれば無茶な爆走して、エディはヴェノムと反発しあい抵抗するんですが。
怖がるエディを死なせないからだいじょーぶと気遣いもあるからか、徐々に折り合いがついていくんですね。

サンフランシスコ特有の地形を利用した見どころのカーチェイスシーンは、大迫力で面白かったです。
やっぱりバイク似合いますね、トム・ハーディーは。

高層ビルの外壁よじ登られて懲り懲りなエディが、帰りはエレベーターで降りようとすると、「ビビりだなー」なんて冷やかす。
心の中まで見通せるらしくて、別れた恋人に「ちゃんと謝るなら今だぞ」
いい奴かっ
SWATに銃向けられ、「マスク!」「コピー!」の合言葉を真似したり。
パラサイトとエディに言われ、「寄生!?(parasite) 謝れ!(Apologize)」
漫才かっ

と、会話が可笑しくて、エミネムもかっこいいし、大満足なんですが、いかんせん展開が雑。
なぜヴェノムは、エディが気に入ったのか。
どんな「負け犬」っぷりだったのか。
なぜライオットを殺して、地球を守ろうとする気になったのか。
肝心なところが説明されてない。
「バイバイ、エディ」って言わなかった?
ミシェル・ウィリアムスも魅力的なんですが。あっさりヴェノムに同化して、力を利用して。
せめぎ合いはなかったのかしら。ケロリとしてましたけど。

『スパイダーマン3』見てないから?

長々とスパイダーマンの新作紹介するなら、その時間でやれることいっぱいあったよ


映画
by august22moon | 2018-11-22 23:00 | 映画 | Comments(0)

ブライアン・シンガー監督作『ボヘミアン・ラプソディ』

d0109373_23214947.jpg初日を見てきました。

いや~待ちました。待ちすぎて、ほんとうに企画進んでるの?と訝しくなり、遂には諦め気味に。
ですから完成が報道されて公開日が決まると、その日を指折り数えていました。
前にも申したかと思いますが、クイーンの来日公演を武道館へ見に行ってるほどのファンでしたので。仕事中からソワソワ。
初めてです。ドキドキして映画館へ向かうなんて。

この作品はクイーンというよりフレディを描いているので、総じて3人はエピソードでその人となりを紹介しているに留まっています。
ロジャーファンの私にとってはきっと物足りなくなると覚悟はしておりました。
俳優さんもまったく似てないし。ボブ・ゲルドフさえ似てたのに。
Dr.メイとジョンが、本人じゃないのってほど激似でしたのでね、余計に。
演奏時の動きまで同じなんですもの。
可愛いだけじゃないのよ、ロジャーはぁ
(予告編にあった猫と戯れる場面、ないじゃん!)
ファンだった頃は、情報量が極めて少ない時代。ミュージックライフの記事くらいしかない。
ですから、知らなかったエピソードが見られると楽しみにしてました。
ブライアンとロジャーが製作に関わっているんだから、多少盛ることはあっても、創作はないでしょうし。
キレてキッチンのもの投げまくって、ブライアンとジョンに、「コーヒーポットはやめろ!」とすかさず窘められるなんてのを知れたのはちょっと嬉し。
あのお二人はそうゆう風に、宥め役だったんだろうなぁ
「ガリレオフィガロって誰だよ」も、きっとホントに言ったんでしょうね。
似てないから事実に思い難いけど。
ドラの打ち方はねぇ、ちょっと違うかなぁ
日本公演では、打った後に観客側に向き直ってから、肩越しにバチを投げ落としてたりしてたんですよね

いやしかし、ラミ・マレックは頑張ってくれました。
誰であれ実在の人物を演じるのは難しいことでしょうけれど、ラストのウェンブリーでは、もうまったく違和感なくて。再現力が圧巻。
ステージングだけでなく、揺れ動く真情の表し方も素晴らしかった。
土砂降りの雨の場面は、心身のバランスに悩む姿が哀しい。
暴露インタビューのTVをひとりで見ている姿も、世界の瓦解を静かに迎えているよう。
あのプライドの高いひとが、こんなに苦しんだなんて。
ママに約束した投げキスも、まるで人生への別れのキス。

感動とか号泣のラストなんて宣伝が煽っても、泣くまではないと思っていたんです。
ところが。冒頭の20世紀FOXのファンファーレが、ブライアンのギターじゃないですかっ
しかもフレディの声まで。なんて粋なプレゼント。
もうそこで、じわ~っと来ちゃいました。
そのせいなのか、スローモーションでフレディーがスタジアムへ向かう後ろ姿を追った、冒頭の場面でもう既に泣きそうでした。ラストどころか。

フレディがメンバーに病気を告白する場面は、エモーショナルにせずストレートに描いて、ストレート過ぎて、むしろ平凡な演出ではあるんですが、なぜか涙が流れちゃって。
ロジャー役のベン・ハーディはそれまで特に印象的な芝居もない(やりようがない)んですが、この時の驚いた表情がとても良かった。
ルームシェアして、一緒に古着屋やってたくらい親しかったんですもんねぇ
晩年のフレディのことを語って堪え切れず泣いちゃったインタビューも過ったかなぁ

ライブエイドで、音量を勝手に上げたというエピソードは、ちょっと驚き。
巨大スタジアムに相応しい歌唱力とサウンドであることを示すことになった。マネージャーグッジョブ。

セットリストも、フレディの心境に合致している歌詞ばかりで、切ない。

アップ映像がやたら多くて気になったけど、いい作品に仕上がってました。
応援上映でしたら全曲歌うところですが、クチパクで我慢していました。
クイーンが大音量で聴ける日が来たことだけでも夢のようですからね。

胸がいっぱいで、興奮冷めやらずで、スマホにダウンロードした、ライブエイドでも演奏され来日公演のオープニング曲でもある高速We will rock you をリピートして聴きながら帰りました。


d0109373_22392722.jpg






映画
by august22moon | 2018-11-10 23:00 | 映画 | Comments(2)

アニーシュ・チャガンディ監督作 『Search/サーチ』

d0109373_1943737.jpg【Mam would be, too】
全編PC画面で構成されると聞いて、それはちょっとストレスフルかもとアナログおばさん二の足を踏んでいましたが、主演のジョン・チョーが気になっていて見てみました。
予想以上に面白かったです。
それは、決して最先端過ぎず、今という時代の側面であるからですね。
10年後はもう既に変わっていることでしょうけれど。

母親は病気で亡くなって父と娘の二人暮らし。
録画した入院中のようすをPCで見たりしているんですが、やがてPC上のカレンダーが映って、そこに入力された「退院日」の文字がコピペされ数日後に移動する。退院の日が伸びたんですね。
やがてその文字が削除されることで、母親が退院することなく亡くなったことが表される。
これはなかなか巧い。
カーソルの動きやひとつの画像が映っている長さで感情が表される。それはより想像を膨らませる効果がありました。

ほぼほぼPC画面だけのお約束は守られていて、通話もスカイプ。
検索しながらできるから便利という理由が成立するんですね。
スマホで連絡とるのもフェイスタイム。
PCを離れたり本人が撮影すると不自然な状況では、第三者が撮って動画サイトに投稿した映像、ニュース、防犯カメラ、記録用カメラの映像で展開する。
いつ連絡があってもいいように点けっ放しにしてるので、そのカメラが父親を映し続ける。
というわけで、俳優さんの芝居もちゃんと見られる仕組み。

真っ白になったスクリーンの左の縦幅いっぱいに黒い線が表れて、何かと思いきや、それは文字を打つ時に出るポインター。
カタカタという音とともに、文字が打ち込まれ始める。
漢字変換なんてないから(スキル以前に)文章の完成を待たされることもないんですね。
打ち込まれた文章がドラッグされて削除されることで、言おうとしたことを我慢するという感情も表されます。
ええ!?こんなに長文打ってたの!?なんてことも。

家に置いていった娘のPCで、友人の連絡先やどんな学校生活だったのかを調べるんですが、IT企業に勤務しているのか、スキルがあるから非公開のSNSの開封もサクサク。
娘の車が通過した場所が判明するや、ストリートビューで即確認。その先に何があるかもすぐ調べられ、インスタの写真にあったと気付く。
あちこち開いて手早く手際がいいうえに勘もいいので、検索に無駄がなくて、スピーディーな展開にさせていました。

広告の写真が出たままになっているので、どうした?と思っていると、さっき見たLINEのアイコンが横に出てきて、照らし合わせて同一人物だと分かる場面も、父親が凝視して考えているのを示している。

画面構成だけでなく、意外な真犯人判明の瞬間も面白くて、結構驚いちゃった。
伏線の回収もお見事。
母親が狼狽えたようにきつく息子を制したのは、そのためなのか。

しかし、楽しそうなクラスメイトたちのインスタに写りこんでいる、寂しそうにひとりでランチをとってる娘の姿をみつける父親の心情たるや。
諦めず再捜査をさせて、その執念が実ってよかった。

母親のことを思い出させるのは辛いだろうと気遣っていたのが、反ってよくなかったと気付いて、以前は一旦打ち込んで消していた、「自慢の娘だ」に続く「ママもそう思ってるよ」のひとことを、最後に打ち込んで終わるのは、いい場面でした。
文字だけなのに。
いや、文字だけだからこそ、そこに込められた万感の思いが、伝わってきました。



映画
by august22moon | 2018-11-08 23:01 | 映画 | Comments(0)

第10回ごてんばアートクラフトフェア

これは10月末の富士山。
2週間ほど前でしたか、こんな感じに冬の装いが始まりました。
d0109373_21141638.jpg




週末に開催された「ごてんばアートクラフトフェア」へ行ってきました。
第10回の今年で最後となるそうで。毎年楽しみにしていたのに、残念です。

昨年より広くなった会場内の駐車場が既に満車なので、臨時駐車場からシャトルバスに乗るんですが、この臨時駐車場が昨年の陸上競技場と変わって、なんと新五合目!
会場から9.5キロ登ったところ。
会場の「国立中央青少年交流の家」の隣は滝が原駐屯地。お向かいは米軍のキャンプ富士。
臨時駐車場へ向かう1本道は演習場の中。途中、車内を振動させるほどの爆発のような砲弾のような音がして、緊張感が走ったりします。
高度が上がって、耳閉感でぼ~っとしてきます。
しかしこの1本道の両側はやがて、黄色、橙、赤に染まった紅葉の森に変わります。
多くの木の葉が色づいて、紅葉のトンネルになっている所もあって、晩秋らしい景色が楽しめました。

太郎坊洞門前を右折して、ほどなく富士山登山口駐車場。途中のバス停には「太郎坊」。じゃあこの辺りは小学校のスキー教室で来たとこ!?

黒い地肌や針葉樹がここは既に富士山であることを示しています。
曇っていたのでそこから見えるであろう雄大な富士山はまったく見えませんでした。
シャトルバスが来るまで15分ほど待ったのですが、そのうち小雨がパラついてきて、真冬の寒さになってきました。
少し大げさかとも思いましたが、薄手のダウンを着てきてよかったー
傘を持って来ていない方に、駐車場係の方が傘を貸したり、車内に予備傘をお持ちの方がお貸ししたり。みんなで助け合って寒さに耐えます(笑)
駐車場スタッフの方は、バス車内を暖めて来てと連絡してくれていました。
会場周辺は雨も降らず、薄曇り。風はありませんでしたが、指先が冷たくなりました。
d0109373_21212465.jpg





まずは、「クラフト・アートの広場」や「クラフト・アートの庭」を探索。
美しく可愛いお作品にうっとり。
会場では、田方農業高校の生徒さんがパンを、裾野高校の生徒さんがオムライスのランチボックスを売り歩いています。オムライスの他にもフライドポテトやブロッコリー、プチトマトまで入ってとっても美味しかったです。田方農校アンパン頂きながら会場散策しました。美味しかった!

「fue.fuki.」さんという、オリジナルブレンドのハーブティーのブースで、血圧を下げる効果があるといわれる「びわの葉」茶を頂きました。
ほかにもどくだみ・ネトル・マルベリー・ダンデリオン・玄米がブレンドされています。
d0109373_21223158.jpg




くまなく下見して、お腹ペコペコなので、「グルメ・フードの村」へ。
d0109373_21581214.jpg





『渡辺ハム工房』さんで「牛の丸焼き丼」! さすがお肉屋さんのお肉は最高です。
タマネギソースがまた絶品。噛むと肉汁弾けるフランクも頂きました。
d0109373_22375063.jpg





お隣はピザ屋さん。すぐに気付かなかったのですが、御殿場のカフェ「ロバギター」のオーナーさんがよく勧めてらした、『ほらあな』さんでした。
ブースがめちゃくちゃセンスいい。木枠のガラスケースも素敵。
4種あるメニューの中から、最初はペパロニ。おかわりにミートボール入りのピザを頂きました。美味しかった~
d0109373_22395198.jpg





すぐ隣は、ライブ会場。ノリのいい音楽が流れてきます。
演奏されていたのは「ミドリのマル」さん。キーボードとドラムのユニット。
初めて拝見したんですが、めっちゃカッコいい!
d0109373_22522319.jpg




ノリノリな曲を聴きながら、「カフェの小径」へ。
昨年頂いてとても美味しかった『きょうのおやつ』さんでオートミールクッキー、ココナッツクッキー、あずき入りクッキー。どれもとっても美味しい。
コーヒーは『赤富士』さんでいただきました。
d0109373_22591280.jpg





それから「クラフト・アートの並木道」へ。
見事な銀杏並木に写真を撮る方が多かったです。
d0109373_23504660.jpg




ここには、イラストレーターの「HITO」さんのブースがあります。
伺った時は多くのお客さんで盛況。間を縫ってカレンダーとポストカードを頂きました。

ガラス作品の『103craft』さんで、ガラスのオブジェ。
中がね、吹雪で雪が渦巻いてるみたいな模様。下のほうに、小さい気泡が規則的に渦巻いているんですが、これは華道で使われる剣山の上を転がした跡だそうです。
クリスマスのような風景に箔が貼られて、その、細い三日月が素敵で。ひとめぼれ。
d0109373_2336279.jpg




この「小径」の先が、キャンプファイアー用に円形に開けていて、そこにひとだかりが出来ているではありませんか。
みなさん口々に、凄い凄いと感嘆の声。なになに?と覗いてみると、なんとゆうことでしょう。なにやら、パフォーマンスが行われているではありませんか。
まるで、三月うさぎのお庭で開かれているアリスのマッドティーパーティー。
テーブルの上のカトラリーやカップもアンティークで凝っています。
でも、見たこともない造形で、初めて見るお茶会です。

ゆ~ったりとした動きは、まさに終わらないお茶会の様相。
時間も空間も完全に支配して、不思議な世界が展開していました。
d0109373_21285876.jpg




ふと見ると・・・
「ちばえん」先生たちのパフォーマンスではありませんか~!

暫くするとお茶会が終わった面々が、小径を練り歩いて来ました。
マッドハッター氏と記念撮影していただきました。
近くで見ると物凄いクオリティー。てぃむ・ばーとんもまっつぁおでしょうて
最後のアートクラフトフェアを飾るにふさわしい、上質なパフォーマンスでした。
d0109373_221278.jpg





それから、『Cimicuri(チミクリ)』さんというお洋服屋さんで、落ち着いたブルーのブラウス。
こちらのお洋服はどれも落ち着いた色合いとシンプルなデザインがとても素敵でした。
北杜市からお越しになったそうですが、御殿場がこんなに寒いとはと仰ってました。
外に終日居るんですからたいへんですよね。風がないのがせめても。
『cottind』さんでハンカチ。
天然石やビーズで作られたアクセサリーの『Applepheromone』さんで、ラブラドライトの入ったシルバーグレイのトーンが美しいリングと珊瑚色のピアス。黄色と紺色の『うつわ ははみや』さんの陶器製のピアス。富士市の『sinilintu』さんの、ほんとはもっと深いグレーのニット帽。
d0109373_2214019.jpg






16時の閉場まで、たっぷり楽しみました。
シャトルバスで、駐車場へ。
薄暗くなった駐車場のその先は斜面。眼下に街の灯りが瞬いていました。
d0109373_2331853.jpg





d0109373_2334622.jpg





さ、アークラ締め括りに『ロバギター』さんです。
御殿場市街に来ると、暖かく感じます。
ホットスパイスミルクティーとバターリーミルクティーをいただいて、ほっ 
d0109373_238055.jpg

by august22moon | 2018-11-07 22:58 | お買い物 | Comments(0)

大友啓史監督作 『億男』

d0109373_183355.jpg先週のレディースデーにレイトショーで見たんですが。
独占状態。

なんだか・・・
出てくる人の誰にも、共感も理解も出来ませんでした。

一男は借金だけでなく家庭もあるのだから、使う目的ははっきりしている筈なんですよ。
迷う意味がまず納得いかない。
3億という数字がいけないのかなぁ
アメリカの宝くじみたいに数100億なんていう非現実的な数字ならせめて、一男がどう使っていいか戸惑うのが共感できたかなぁ

家、車、子供の教育費。バレエが好きで習っているんだから、今後もしかしたら海外でバレエを学びたくなるかもしれない。ローザンヌに挑戦したい、とかね、言い出すかもしれない。
自分たちの老後のこともある。
先ずは豪快にばら撒くことを薦められて、拒みもしない。
娘が、欲しいのを我慢していた自転車のことを、真っ先に思い出さなかった。
そんな愚かさというだけでは、出発点も着地も、説得力が弱い気がしました。

既に巨額の売却資産を持っている元・共同経営者の理念や哲学なんて、漠然としてるし。
一見、金の亡者ではないように見える十和子も、資産を銀行に預けず家の中に隠し持っている。
大金に囲まれて生きているわけだから、お金に興味のないという夫も、薄化粧の地味な風貌も、単なるカモフラージュに過ぎない。


唯一、理解できたのは、九十九が友人の金を盗むような人ではないと信じる根拠。
貧富の差による金銭感覚のまるっきり日本とちがう国で表わされた九十九の理念を、揺るぎないものであると、一男は身をもって痛感したのではないかと。

九十九はきっと地の果ての国のなにもない砂漠こそが無垢なもので、自分がこれから歩み出して行くための決意を固めてくれる場所だと思ったんだろうなと。
ロレンスが感じたような「清潔な」砂漠に立つことが必要だったんだろうとね。

モロッコの場面は、画としては、とても力のあるものでした。
ラクダに乗って砂山の稜線を行く画なんて、まさに絵になっていて、美しかったです。

九十九は吃音症という設定ですが、高橋一生さんがとても自然で、この男の背景を滲み出させることに成功していました。
『民王』でもそうでしたが、英語の発音がお上手。

豪遊させてお金を粗末に扱わせて持ち去る作戦の意図は、ちょっとよくわかんないですけど。
電車の窓越しに九十九は、ほらあれだよとばかりにちょっと悲し気に微笑みながら一男に送るんです。
「また夢になるといけない」

『芝浜』、強し。



映画
by august22moon | 2018-11-05 23:00 | 映画 | Comments(0)

福田雄一監督作 『明烏』 BS日テレ放映

d0109373_014782.jpg地上波で福田雄一演出の連ドラが始まるのに合わせて、福田雄一祭り状態で放映されていた作品のひとつ。

自身が座長であるブラボーカンパニー上演作品を映像化されているのですが、スクリーンだからと場面を広げず、小劇団のシットコムらしさが残されているのも面白いところです。

タイトルは落語の『明烏』を持って来ていますが、内容は『芝浜』。
サゲまでも知られているお話を、いかにも福田作品らしい可笑しみでアレンジしています。

落語の醍醐味といっても過言ではないと思って好きなところは、サゲの一言を言いながら落語家が頭を下げてお辞儀をする、その意気なところです。
『芝浜』は特に意気で、発生させる余韻も見事で好きです。

今作も、勝五郎である菅田さんが、乾杯の酒を飲むのをやめて、満面の笑みで「また夢になるといけねえ」とやって、エンディング。

佐藤二郎さんといえば、共演者泣かせなんじゃないかと思うほどの自由すぎるアドリブを繰り出しますが、今作ではムロツヨシさんの芝居の可笑しさと動作の奇妙さで、吉岡さんが笑いを堪えている仕草がありました。
『女子ーズ』はそんな場面が多かったですが、まあ、やってるご本人もそれ狙いなんでしょうし。
そんなのを見ているのもまた面白いですね。



映画
by august22moon | 2018-11-04 23:00 | 映画 | Comments(0)


出会った本、映画の感想。日々のこと。


by august22

プロフィールを見る
更新通知を受け取る

S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

カテゴリ

全体
はじめまして
おいしいもの
観劇
季節
読書
映画
出来事
音楽
お買い物
テレビ
スポーツ
ラジオ
未分類

以前の記事

2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
more...

フォロー中のブログ

うちの食卓 Non so...
La chambre v...
時の花をかざしに
ビスケットの缶
雨の匂い
お茶の時間
ナムルのしっぽ
貧しきねこのかんづめ
ほんとはいいたかったこと...
ひびのきおく
貧しきねこのかんづめⅡ
ぐうたらチャコの楽しい毎日
おひとりさまの食卓plus
雑貨とカフェ ロバギター
emilog**

エキサイト以外のブログ

最新のコメント

naka0730さん、コ..
by august22moon at 12:50
こんにちはーԅ..
by naka0730 at 07:56
NK様、コメントをありが..
by august22moon at 23:00
初めてコメントさせていた..
by NK at 06:08
お忙しいところ、コメント..
by august22moon at 19:48
> frannyさん ..
by august22moon at 23:24
鍵コメ様 コメントありが..
by august22moon at 00:08
naka様、コメントあり..
by august22moon at 20:27
こんばんは。 先日はロ..
by naka0730 at 21:09

ファン

ライフログ


るきさん


黄色い本 (アフタヌーンKCデラックス (1488))


棒がいっぽん (Mag comics)


AKIRA(4) (KCデラックス 14)


ポーの一族 II 萩尾望都Perfect Selection 7 (フラワーコミックススペシャル)


半神 (小学館文庫)


百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)


天然コケッコー 1 (集英社文庫―コミック版)


半島を出よ (上)


予告された殺人の記録


葬られた夏―追跡下山事件


謀殺 下山事件 (新風舎文庫)


闇からの谺―北朝鮮の内幕〈上〉 (文春文庫)


ゴドーを待ちながら


破獄 (新潮文庫)


白夜を旅する人々 (新潮文庫)


容疑者の夜行列車


幻の光 (新潮文庫)


マイケル・ジョーダン リバウンド (文春文庫)


メキシコの青い空―実況席のサッカー20年


北の人名録 (新潮文庫)


変身 (角川文庫)


こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)


とん ことり (こどものとも傑作集)


きょうはなんのひ? (日本傑作絵本シリーズ)


サーカス! (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)


花の妖精たち (アルファベット)


フラワーフェアリーズ  (花の妖精たち 愛蔵版)


賢者のおくりもの


友だちのうちはどこ? [DVD]


ポネット [DVD]


イル・ポスティーノ [DVD]


リトル・ダンサー コレクターズ・エディション [DVD]


ディレクターズカット JFK 特別編集版 [DVD]


ダラスの熱い日 [VHS]


大統領の陰謀 [VHS]


ベニスに死す [DVD]


ヒート プレミアム・エディション [DVD]


裏窓 [DVD]


シックス・センス コレクターズ・エディション [DVD]


バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 3 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]


普通の人々 [DVD]


A.I. [DVD]


ジュリア [DVD]


アルゴ [DVD]


セブン・イヤーズ・イン・チベット [Blu-ray]


ER 緊急救命室 I 〈ファースト・シーズン〉 セット1 [DVD]


ゆれる [DVD]


かもめ食堂


スウィングガールズ スペシャル・エディション [DVD]


金融腐蝕列島 呪縛 [DVD]


蜘蛛巣城 [DVD]


すいか DVD-BOX (4枚組)


野ブタ。をプロデュース DVD-BOX


『Q10』DVD-BOX


やっぱり猫が好き(1) [DVD]


The World of GOLDEN EGGS Vol.01 [DVD]


Story of My Life


A Horse With No Name & Other Hits

検索

記事ランキング

ブログジャンル

映画
本・読書