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チェン・カイコー監督作 『空海ーKu-Kaiー 美しき王妃の謎』 wowow放映

d0109373_110529.jpg最近ご無沙汰気味のチェン・カイコー監督ですが、ダイナミックでゴージャスな映像でした。幻術を見せる作品でもあるので、美術が絢爛豪華。

空海というタイトルなので、修行中の空海のことが描かれるかと思いきや、でした。
原作者が同じせいか、若者ふたりが事件解決するお話で、「陰陽師」的。

盛唐期の長安を再現した風景が大迫力で、画が力強い。
主役のふたり、空海と白楽天の瑞々しい若さが際立ちました。
白楽天役のホアン・シュアンさんって初めて拝見しましたが、魅力的な俳優さん。あの爽やかでありながら奥底になにか隠しているような多層的な感じは、ボイスキャストが高橋一生さんであることも大きいかと思います。
「THIS IS US」のケヴィン役より動きもあるせいか、違和感がありませんでした。

空海と白楽天が街中を歩きながら会話する。会話しながらざんざん歩く。
で、どちらへ?と思うとお食事処。しかし座って間もなくお料理出て来てテーブルでボワッとフランベ。おお~っと感嘆して、次のショットではもうお店出て歩いている。お食事しながらじっくり話すくことはない。のんびりとそぞろ歩くことはない。話ながらざんざん歩く。移動していく町の風景は古き良き中国の風景なので、見せたいところがいっぱいだったのかな。
書庫で、事件のヒントとなる文献を探す時も、通路をざんざん歩く。歩きながら語り合う。
書架を掛けてじっくり探してない。てきぱき。
この若々しいしなやかさがとても心地よかったです。

白龍と丹龍という役回りがとてもおもしろい。
鶴に化身するのに龍なんですけど。丹龍役の寛一郎さんの吹替が巧くてびっくり。
東出さんはいつもどおりで、それがいいの。
玄宗の腹心高力士の吹替、金田明夫さんが巧くて、実際に演じてもよかったくらい。
楊貴妃の吹替が吉田羊さんでしたが、気品があって適役。
冒頭のナレーションの語尾とか、仮死を受け入れる時の返事が、絶妙なウィスパーボイスで素敵でした。妃の品格。
楊貴妃を演じるのって難しいと思うのですが、人間界一の美女と圧倒的な美しさで魅せるというより、ひとを超えた妖精のようでした。



映画
by august22moon | 2019-03-28 23:00 | 映画 | Comments(0)

ガース・ジェニング監督作 『SING』 wowow放映

d0109373_2329439.jpg吹き替え版ばかりで、字幕版がちーっとも見られないんですが、日本人のボイスキャストもとても楽しい作品でした。

バスター・ムーン役の内村さんの、穏やかで優しいけれど寂しげな声が、艱難辛苦乗り越えて晴れの舞台に、「ここに父さんがいたらなあ」の声も、心に届きました。
ムチャはするけれど誠実さがある。NHKなんで。

グンターの、あの体形でキレのいいダンスも可笑しいし。
「バッドロマンス」なんて傑作。レディー・ガガ見た時に思い出しそう。
歌声以外ほとんど聞いたことのないMISIAさんの初めての話し声がセリフというね。
可愛い声。

楽しいだけでなく、切ない場面もあってそこが見応えのある作品でした。
それぞれにステージに賭ける想いがあって。だからクライマックスのステージが盛り上がりました。
特にね、ゴリラのジョニーが、お父さんに面会に行ったけれど会ってもらえなくて、ひとりで面会室で待ってる時の表情がね、切ない。

宮野真守さんの巧さもさすがで、ジョン・C・ライリーの声を意識してなのか、少しくぐもった声にして、それがまた可笑しいの。
なに喋っても可笑しいの
だんだんとエディの動きイコール宮野さんみたいに思えてきちゃって。
舞台上でマイクを片付ける時に、かがんで遠慮気味にはけるところなんて、サイコーでした。



映画
by august22moon | 2019-03-25 23:00 | 映画 | Comments(0)

バーナードローズ監督作 『サムライマラソン』

d0109373_21594571.jpgグロテスク描写があるとのことでしたが、個人的にはそうでもありませんでした。
日本刀での必殺技というイメージなんでしょうね。

海外の作品で日本を描いているわけではなく、美術や殺陣をはじめ日本人スタッフがほとんどなので、いったいそこはどこの国だ髪型が妙だそんな風習はないとストレスになることはありませんでした。
長谷川博己さん演じる藩主の着物は、小さい藩らしく決して豪奢ではない茶人らしいわびさびが感じられ、利発なお姫様の白藍色の着物は日差しの中でとても美しく映えました。
さすが、ワダエミ氏。

マラソン部分。
あまり長距離を走っているようには見えませんでした。30キロならあれくらいなのかな。
第一、平和ボケの武士たちを鍛えるのなら、遠足より真っ先に剣の修行じゃないですか。
どうして「遠足だー」と思い至ったのかが、簡単にしか表されないので唐突感がぬぐえないんです。
史実だからそこは納得しなきゃ、ですね。
結構、脱落者が多かったりするんですが、最終的に純粋に遠足を完走したのは伊助くんと又衛門だけ?そうなら、がんばったぞ伊助くん。竹中さんのアドリブにも応えてがんばった。

で、創作部分。
謀反の動き在りとスパイのタケルさんが密書送るも誤解だったとわかり、取り戻そうと飛脚を追いかけるんですが、関所の正面に出て、越えられないから諦めちゃう。
隠密なんだから近道とか隠れ道を知ってるんじゃないの?

で、で、やって来るのは、山賊みたいな小隊。衣装が派手です。おしゃれです。

家臣たち、慌てて戻って、犠牲を出しつつもこの刺客たちを討ち倒しながら、殿の元へ急ぐ。
この辺りで、主な出演者のみなさんは、練り上げられたセリフを喋ってないことに気付きます。
アドリブのようだったり、アレンジしているようだったりしているのが、分かりました。
特に、崖下の川を流れて来た森山未来さんと、それを助ける佐藤健さん、小松菜々さん3人の場面でそれが顕著。
セリフ言ってる佐藤さんが映ってなかったり。森山さんも、崖を登り馬に乗るという激しい動きをしながらセリフを言うのですが、聞き取り難くはないけれど、せめて裏切り者と知った甚内に向けたセリフだけは間を置かせて表情を追ってもよかったのでは。セリフより動きが優先になってしまう。

周囲の俳優さんの声も、もれなく拾われているんですが、意図的にセリフっぽくなく喋らせている。それはそれで面白いのですが、いかんせんセリフが棒で、反って邪魔なボリューム。
原田真人監督作品でもよくありますが、素で喋っているように出来る俳優さんだから、群像劇に厚みをもたらせる効果になっています。今作ではその効果はないようでした。

捕えられた姫があっさり牢から抜け出たところ、なぜスローモーション?さほど劇的でもなし。
しかも賊に背を向けて直進。なぜ?

さて、問題のクライマックス。
どうしてあんなことに?
ちょっとわたくし、どうしてああなってるのか理解できなくて。混乱。
刺客が殿に迫っている。侍女たちは弓や薙刀を持ち出し臨戦態勢。(男衆はどこ?)
しかし殿は物見櫓(?)に小姓と共に並んで家臣たちが戻ってくるのを見下ろしている。櫓の下には遠足から戻ってくる男たちを出迎えるため家族や住民たちがゴール前の観客となって待っている。
刺客いるのに・・・いったいどうゆう状況?
この刺客の頭はなにをしようとしてるのか。
挙句にこの刺客、最も狙われやすいところに立っているもんだから、侍女たちの格好の的。
上から大勢の侍女たちが隠れて構えているの見えてないってのもねぇ困ったもんです。
監督、「蜘蛛巣城」をやりたい気持ちが先行しちゃったんでしょうか。

そんなツッコミどころ満載作品でしたが、森山未来さんはよかった。
演じる筋肉というか骨格というか軸がしっかりしている。
染谷将太さんも、折り返し地点で支給される餅をいそいそと包んで懐に入れて。妻や子に持って帰るんですね。この男の優しさや、生真面目さ、貧しさゆえの侘しさが巧く表されていました。

賊のひとりが、走る馬から斜めに飛んで染谷さんに斬りかかるんですが、真正面から撮っていたので斬り合いの迫力がありました。
それを受けて斬り捨てた染谷さんもタイミングばっちり。


エンドロール前に、この「安政遠足」が、現在もマラソン大会として残っているという映像だけでなく、その後ニッポンにはオリンピアンが何人も誕生しましたよと、金栗四三さんまで登場させるのなら、なぜもっと遠足自体に焦点をあてなかったんでしょ。



映画
by august22moon | 2019-03-23 23:00 | 映画 | Comments(0)

ケネスロナーガン『マンチェスター・バイ・ザ・シー』wowow放映

d0109373_0571565.jpgアカデミー賞の主演男優賞だけでなく、脚本賞受賞したのも納得できる、心に刻まれる作品でした。

傷ついた者同士がどんなふうに生きていかなくてはならないか。
100人いれば100の涙があり傷がある。悲劇はそれぞれに違って、同じものは無いことを示していました。
主人公のリーは、自分の不注意で幼い子供たちを失っているのに、罪にならず償うこともできない。
警官の銃を奪って自殺しようとしても弾が込められていなかったため、自らを裁くこともできなかった。
この場面が一番印象に残りました。

登場人物たちは最後まで誰一人、過去から立ち直れてなかったし、解決する方法など無いと分かっている。
克服して立ち直って新しい明日へ向かって、なんてうそ寒い展開ではなかった。
乗り越えられないと認める辛さが突き刺さりました。

物語の中で、回想シーンが何度か挿入されるのですが、それが唐突に始まるので、一瞬戸惑うのですが。過去の思い出って、そうゆうふう
に突然甦ってきてしまうものですから、そこはとても現実的で、リーの逃れようにも逃れられない苦しさを感じました。

甥のパトリックと葬儀の帰り途に、うっくり歩きながら、落ちていた野球ボールで遊んだり、君が泊まる部屋を用意しておくよと話したり。船で並んで釣りをしながらちょっと微笑みあったり。
ふたりはきっとそうやって、癒えない傷を抱えながら、日々を送るんでしょうね。
涙と笑顔が交互に訪れるのが人生だから。

昏い目のケイシーアフレックは適役。
時々演技してるように見えないところがまた、よかったです。




映画

by august22moon | 2019-03-18 23:00 | 映画 | Comments(0)

ブライアンシンガー監督作『ボヘミアンラプソディー』

d0109373_0381145.jpg3回目です。

アカデミー賞では作品賞・主演男優賞ノミネートで、再放送やダイジェストまでしっかり見ました。だって、ロジャーがレッドカーペットを歩くなんてもうないかもしれませんもの。ところがオープニングを飾るためかレッドカーペットでのインタビューなし。オープニングライブは素晴らしかったのですが、ちょっと残念。
「ボーイズ」のインタビューはあったけれど、客席ではまったく映らず。
ラミマレックが受賞した時くらい映せばいいのに。どこにいたのかも分からず。
でも編集・録音・音響編集で受賞のたびに、ロジャーと博士が映って。嬉しかったです。
マレック氏が登壇直前にふたりを振り返ったとこが、いいなぁ

このオスカー四冠を受けてか、3月に入って、BS1やwowowで「クイーン祭り」。
特に「The Great Pretender」は見応えがありました。
賞を獲っただけあってインタビューもかなり切り込んだ話が聞けましたしね。
なぜかロジャーとブライアンだけ吹替になっていて、印象を似せていてそこはよかったんですが、どんな言葉で表現したのか(英語堪能なわけじゃないんですが)、肉声で聞きたかったなぁ

wowow放映の「サマソニ」は初めて見たので、4年前とはいえ、今のロジャーの演奏が見られたし。「手をとりあって」が聞けたうえに(でもなぜ、♪ When I’m gone ~ 以降を歌わないのかなぁ)、ロジャーによるロジャーの「These are the days of our lives」も聴けて、堪能。

というわけで、また心に火を灯されまして。
もうお客さんもほとんどいないでしょうしそろそろ歌っちゃえるかな
って期待して今年初めて行ってまいりましたら・・・
お客さん結構いるじゃないですかーなんでー

2回目を見たあとで、フレディの歌声はミックスだと知りました。声が若いし少しマイルドだなとは感じましたが、音源のせいと思っていました。だから俳優さんのリップシングに見えなかったんですね。
曲順はじめ、さまざま事実と違ってますけど、それぞれの曲がそこに登場することに意味がある配列でした。
行ってる映画館がどれほど音響設備が整っているのか分かりませんが、充分満足です。
ライブ会場にいる感覚にしてくれます。
爆音で「Now I’m Here」のドラムを聴ける幸せ。
なんだか、前より音が大きくなってるみたいで、私の中で爆音上映だったと話題に。
近くにお客さんがいなかったので、ちょっと声出して歌っちゃいました。
口元隠しながら。
ファストバージョンの「We Will Rock You」も聞きたいぞっ
特にライブエイドの場面では、ボブゲルドフに内緒でマルチトラックレコーディングを残しておいてくれたエンジニアに感謝、です。

ロジャーの、フレディの個人マネージャーについて真意が図れる言葉も(こここそどんな言葉で表現したか聞きたかったとこ)聞けたので、作品中の仕草も視線も、40年経とうがあの表情にさせるものだったと理解が及びました。

でもね、ロジャーを表現したところで一番傑作なのは、
「紹介するよ、彼女はクリステル」
「シェリルよ」
ほんとっぽいから傑作。

3度目でもまだ、胸がいっぱいになって、帰り途も上の空。電車の遅延中も上の空。
話題作が目白押しだったとはいえ、なぜもっと見に来なかったのなぁ

おとなになって再びクイーンに夢中になれる日が来るなんてね。想像だにしなかったです。
ロジャーがサントスガルヴェを着けている写真があって。こんな美しい腕時計があるんだなぁいつかはと、あこがれたりしてね。(でも後年実際に買ったのは違う、という)
擦り切れるほどレコードを聴いて、穴のあくほど同じ雑誌を何度も見ていた。

アイドルが居た、そんな日々のことも青春と呼べるのなら

そうかもしれない、ですね。



映画
by august22moon | 2019-03-17 23:00 | 映画 | Comments(0)

クリントイーストウッド監督作 『運び屋』

d0109373_2116125.jpgこれは、イーストウッドが演じたからの妙がありました。

年月を重ねたとはいえ、時に凄みのある視線があるし。
しかし、今作のイーストウッドは、飄々とした怖いもの知らずな振る舞いで、そこがいかにも老人らしい。
売人たち相手に、文字は打てるようになったけど数字が出てこないと、ケータイの扱い方を尋ねたり。言い争いの最中に後ろのほうで呆れたような驚いたような表情で、なんとリップクリーム塗ってたり。
荷物運ぶだけでいいと言われて、ホイホイ受けちゃうなんて、オレオレ詐欺に引っかかるおじいちゃんおばあちゃんじゃないかっ
少しも怪しまず目的地まで行って、報酬額に驚きはすれど、まだ怪しまないし。
ドライブが好きなもんだから、ラジオから流れる曲に合わせて鼻歌まじり。
監視役の男たちまで盗聴器から流れてくる鼻歌につられて歌いだすっていうのが可笑しい。

遂に自分が何に巻き込まれているか知るところになっても、増えていく報酬額に目がくらんでしまう。
For a Few Dollars More ならぬ For a Big Dollars More ってとこ?
その金で失ったものを取り戻していく。
あまりに平然と運び屋を続けていくので、いったいこの老人は事態がほんとうに分かっているのか怪しくなってくるんだけど、幾たびかの危機も巧みに回避するもんだから、これは本人が言っていたように、戦場を潜り抜けて来たひとの持つ度胸なのかしらと混乱してくる。
肝の据わり方が違うってことなのかしら、と。

そんな綱渡りな日々の一方で、捜査はどんどん進展していき、さらに緊張が増していく展開が面白い。
こんなに気ままにやってるのに、緻密な捜査を掻い潜ってる。
ブラッドリークーパーとローレンスフィッシュバーンという、素人じゃとても勝てそうにない鉄壁の布陣なのに。
いやこの老人が実は一枚も二枚も上手なのかもと思わせてしまう。
それはイーストウッドだからなのかもしれない。

ついにモーテルに現れた警察を、カーテンの隙間から覗く目の鋭さには恐怖も震撼も見られない。
精鋭の捜査官をすら欺こうとする決意にも見える。
イーストウッドですから。
「Go ahead, make my day」ですから。

早朝のカフェでベイツ捜査官に遭遇しても、話しかけたりする。
失ったものの大きさに後で気付く無念を吐露していたのは、この男になら捕まっても仕方がないと気付いて、先に自分自身を知っておいてもらおうとしたのかな。
敏腕捜査官ベイツを演じるブラッドリークーパーが、哀しき老人と対照的な、でももしかしたら同じような道を辿るかもしれない背景も見事に表していました。


心血を注いでいたデイリリーも、決して美しく見える花とは思えなくて。
1日しか咲かないという儚さに惹かれていたのかな。
一瞬の、徒花。
図らずも、アールの人生そのままの花だったわけですね。




映画
by august22moon | 2019-03-12 22:47 | 映画 | Comments(0)

「琴線」

雨が降ったり止んだり。突然土砂降りになったりして、まさに「獅子のように」3月がやってきて、朝の富士山は真っ白。
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先月末ですが、本年度の亡父と亡母の誕生日にかこつけケーキは、『ブルーベリー』さんと『トップス』さん。
『トップス』さんは安定の美味しさなんですが、『ブルーベリー』さんのケーキがめちゃくちゃ美味しゅうございました。
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再びの『抜天』さんで広東料理です。点心いろいろ楽しみたい派のわたしなんですが、敵はラーメンとか申すじゃありませんか。そうだこのひと、横浜中華街の中華飯店でもラーメンをオーダーするひとだった!
炒飯と回鍋肉をオーダーしたら、これがシェアサイズ。あちゃー
プロの回鍋肉が食べたいっと行ったのですが、美味しかったですぅ
春巻きもいただきまして、お腹がたいへんなことになりました。
どれも絶品。ごちそうさまでした。
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それから、ぽんぽこのお腹かかえて、先日発見した『えほんやさん』へ、ピーター・スピアーの絵本を買いに。
そしてお食後コーヒー。
コーヒーを置くときに小さく「あ」。
前回伺った時に、カップの色がそれぞれのラッキーカラーだと言ったこと思い出されたようで。また偶然同じ色になったとひとしきり。
他の男女のお客さんには赤と黒。それもちょっと素敵。スタンダール的で。

ランチが響いてお夕飯は、出産祝いのお返しで頂いたキラッキラネーム入りカステラ。
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先日、お茶の間の照明が切れまして。
実はその照明器具はまだLEDではなかったんです。この際だからお高めだけど買っちゃおうと思ったんですが、なんか安定器への取り付けかたが・・・む、難しくね?
だったら安定器ごと買い替えようではないかということになりました。
一本の蛍光灯で明るさが調節できるのにびっくり。
「原始時代に電気見た(byねほりんぱほりん)」ってほどではありませんけど。
家電買い替えの度に時代の進化にあわてふためくのであります。
出合い頭には脳内キャパ越えでそれは無理扱えないと店員さんを困らせるおばさんズ。でも慣れればその便利さに驚くばかり。
LEDの発明はまさに「宇宙の采配(byねほりんぱほりん)」に感謝、ですわ


タイトル : 羽生ファンによる、推しの「超ヤバイ」写真のこと。
なにげに見たEテレの「ねほりんぱほりん」。羽生選手ファンの微笑ましい熱烈ぶりに感心したり吹き出したり。
私も「超ヤバイ」写真が撮れたら「琴線」フォルダを作ろかな・・・なんちゃって

by august22moon | 2019-03-08 23:00 | おいしいもの | Comments(0)

ピーター・ファレリー監督作 『グリーンブック』

d0109373_13183554.jpg公開初日はオスカー獲得で盛況。

いい作品でした。
さまざま批判はあるようですが、こうゆうお話でよかったぁと思うほどに、真実に目を背けていると仰られようと、残酷な人種差別の描写は避けたく、レイティングGでほっとします。
理不尽に歯噛みし、時折クスッとさせて、最後にみんなでメリークリスマス。
気分良く映画館を出られるのもいいじゃない。

ともかくマハーシャラ・アリが美しかった。
『ムーンライト』も見ていないですし、他作品では印象に残ってないので、ほぼ初めてじっくり彼の演技を見ましたが、教養も高く品格もある芸術家を演じてオスカー納得の存在感でした。

まだ差別の激しかった時代。夜間外出は制限され、買い物も拒否され、招かれての演奏なのに会場ですら酷い対応を受けるという理不尽にも、激高することなく常に冷静で毅然としている。その姿が美しい。
その部屋の豪奢さから、すでに地位も名声も獲得してい
るだろうに。よりによって、なぜディープサウスだったのか。
行く必要もなかったのに。
差別を受けると分かって敢えて挑んだのは、芸術家としていつかは闘いに行くべき場所だったんだろうか

運転手として雇われるトニーにもプライベートについて多くは語らないので、後から“ドクター”の秘したい部分が露わになるのですが、その時のマハーシャラ・アリの変化が見事。
あろうことか惨めな姿で知られてしまい、しかも買収で逃れたとあっては、彼のプライドはどれほど傷ついたことか。
トニーの後をついてくる時の、歩き方ったら。
ボロボロの中でなんとか人としてのプライドを絞り出して支えている。その姿に泣けてくる。
挙句、知人ケネディ司法長官に救ってもらわなくてはならない、さらなる屈辱。

この監督の作品は、『愛しのローズマリー』『ふたりにクギづけ』しか見ていませんが、辛く緊張感のある場面の合間にある、ふたりの心温まるやりとりや、クスッと笑わせる場面の挟み方が絶妙。
ラブコメ作品の多い監督ならでは、でしょうか。

フライドチキンの骨を車窓から投げ捨てて気持ちもほぐれさせたところで、ドリンクのカップまで捨てたのを見てシャーリーの表情が瞬時に変わるトコ。傑作。60年代だとてそれはいかんですもんねぇ。
「銃を持ってるのはこっちだ」のオチでクスッとさせて、やっぱりあれは単なる脅しだったのかと思わせ忘れかけたところに、まさかの威嚇発砲! 「持ってたのか!」観客全員そう突っ込んでます。
「つぎはぎの脅迫状書いてるのかと思った」手紙のスペルチェックから文章指導。

トニーという人物は、イタリア移民で粗野な男という設定。黒人への差別意識も当時ではよくある態度という程度な描き方に見えました。
妻ドロレス(リンダ・カーデリーニ。ERのサマンサ タガート!)は、修理に来た黒人作業員にも手作りのレモネードを振る舞って労うほど、差別意識がないひと。
そんな妻の行動を直接咎めることはしないけれど、作業員が使ったグラスを、妻には黙ってやっぱり気になって捨てるという態度にそれは表れていると見えました。
トニーがシャーリーに対して最初からさほどギクシャクしていないし、自身も差別する側であったのに、いつしかそれに怒り抗議するようになるのは、移民であることも関係するでしょうが、妻の影響が多少はあるんじゃないかと。

最初のうちは、こちらの先入観が勝って、ヴィゴ・モーテンセンの知的な部分が垣間見えてしまうんですが、イタリアンの豪快で明るい感じは徐々に見慣れてきました。
ちょっとこのトニーの経済力がよく分からなかったんですよ。
部屋は4人暮らしに狭くはないようだし花を飾る余裕もある、中流家庭。妻はナイトガウンも着てるし、子供の服装もきちんとしている。クリスマスディナーも豪華。
でも賭けで勝った賞金のおかげで家賃が払えるなんて言うし、仕事を失ったトニーは腕時計を質入れする。
ううむ

ラストはクリスマスらしい、救いがありました。
トニーの家で、偶然来訪が被った友人夫妻の後ろに黙って立っているって。どれだけ孤独だったんだろうこの人は。
だから、シャーリーを出迎えたドロレスの、花のような笑顔がこちらまで嬉しくさせる。
しかも、かなり文学的な表現もあながち不釣り合いではなかった女性と分かって。
握手ではなくハグして、夫に聞こえないようにこっそり手紙のお礼まで。ちゃんと気付いてたわけね。
シャーリーの心からの笑顔を引き出した、いいラストでした。
感のいい彼のことだから、トニーがあの翡翠を返さなかったのは妻へのお土産のつもりだったのかもと気付いて、持ってきたかな

シャーリーでもトニーでもなく、このドロレスの笑顔で終わるというのが、この監督のメッセージなんでしょうね。
おかげで夫の差別意識を無くして変えてくれたお礼の笑顔。



見終わった後、もれなくケンタ食べたくなりまして。
しかし物理的に無理でしたので、コンビニへ直行するのでありました。




映画

by august22moon | 2019-03-02 23:00 | 映画 | Comments(0)


出会った本、映画の感想。日々のこと。


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