人気ブログランキング |

<   2019年 05月 ( 8 )   > この月の画像一覧

テイラー・シェリダン監督作 『ウインド・リバー』wowow放映

d0109373_21422567.jpgネイティブの人びとが、現代のアメリカでいかに迫害されているかを突きつけるだけではなく、ミステリ仕立て。














地元警察も立ち入れない治外法権のような場所があることにまず驚き。
石油掘削所の警備員たちが、警官に銃を向けるって。
メキシカンスタンドオフですよ警官相手に。
野生動物対策なのかもしれませんが軍用ショットガンまで配備されてるとは。

希望もやりがいも見失って無気力になってゆく地元の青年たち。
娯楽も限られた辺境の地に派遣されて歪んで荒んでいく男たち。
雪に閉ざされて荒涼さは弥益ばかり。
d0109373_21565088.jpg






エリザベス・オルセン演じるFBI捜査官が、適任者を派遣することもできず、役に立たないなんて言っていながら、臆せず立ち向かっているのがよかったです。

極寒の地で移動する時はM1985はこうして抱えるのがセオリーなのね
d0109373_22355917.jpg




ジェレミー・レナー演じるコリーが、政府派遣のハンターとはいえ、危険な野生動物と向き合ってきていただけあって、肝が据わっている。
逃げた容疑者が飛び出してくるであろう裏口で、ゆったりと手にしたスコップで瞬殺。

カウボーイハットを被っているのも、先住民を迫害している白人たちと自分も同じ白人であることを忘れないためなのかな
走っていく犯人に向けた、聞き取れないほどのつぶやきは、まるで祈りのよう。
撃てるのに撃たない。この地に命を奪わせた犯人を同じこの地に奪わせる。
被害者女性の部屋で自分の娘が一緒に写っている写真をみつけて、ただ涙ぐむ。
その父親が死化粧を施していて、教えてくれる人がいないので自分で考えてやったというのも哀しい。
被害者家族はこうして耐え続けるしかないのか


怪我をして入院中のバナーを見舞ったコリーが持ってきたワニのぬいぐるみについて笑いあったり、傍らにあった雑誌を読んであげるとこがとてもよかった。
本じゃなくて、雑誌というところがいい。他愛ない記事で心を解して、少しでも気を紛らわせなければならないほど、辛すぎる悲劇でした。




映画
by august22moon | 2019-05-31 23:00 | 映画 | Comments(0)

若松節朗監督作 『空母いぶき』

d0109373_1929234.jpg都市部より数か月遅れて上映することが多い地元映画館。5月は大きな仕事が立て続けで、へとへとすぎてとても映画館まで行く気力が残ってない日々。結局、天才作家の妻やサリンジャーばかりかミミ・レダーもスパイク・リーもロブ・ライナーも超高速短期間上映で終わってしまい悔いばかりの5月です。

週末、さまざま一段落し、レイトショーに行く余力が残っていそうなので行ってきました。
が。初日でしたーほぼ満席ですー。しかも男子ばかり。老若男子ばかり。さすが、かわぐちかいじ氏作品。

若松監督は、『沈まぬ太陽』でもそうでしたが、あまりアングルやカット割りに凝った撮り方をしない、真正面から撮る印象です。時にオーソドックス。斬新だったり新鮮な視点はそれだけで奥深く雄弁な映像になると思うんですが。単に原田眞人作品が好きなのかな

アメリカのように迷わず徹底抗戦する国と違って、自衛隊としてどのように闘うのか
タカ派がここぞ武力発揮のチャンスとするフィクションなのか
原作未読ですので、どうなるのかなぁと。
しかし先ず、「東亜連邦」の正体がよく分からない。
特定の国が領土侵略と設定するのは日本映画では無理でしょうが、せめて旗だけでなくいかに脅威であるか先に示して戦闘力も分かっていれば、より戦闘も緊迫感がでたのに。
見えない敵の恐ろしさってことなのでしょうか

艦長の秋津のバックボーンもよく判らないんですが、攻撃命令の前に少し口角を上げる不敵な笑みが好戦的に見えてこの状況を好機としているよう。
総理も秋津にその片鱗を見ている。
副艦長の新波と意見を異にしながらも分裂はせず、状況も緊迫してくる中で徐々に秋津という男の真意が判明していくのは面白かったです。
護衛艦艦長それぞれも、微妙に為人が違う。
しかし、「専守防衛」という根幹はブレていないのが、清々しい気がしました。
苦しいけれど。ニッポンって、そうゆうものなのね。
「気落ちは不要。攻撃だけが華じゃない」ってね。

戦争と戦闘は違う。
戦争をしていないではなく、ひとりの戦死者も出していない。というセリフも心に残りました。
国連軍登場がなんだか納得いかないんですが。そうゆうものなのかな。

市原さんは適役。出撃前のきりっとした表情が、命令無視して突っ込んじゃうんじゃないかとひやひやさせるけれど、(それも許すっと心の中で叫ぶけれど)お見事でした。
いぶき砲雷長葛城役の石田法嗣さんの演技をほんとうに久し振りに見られました。
まだ少年の頃に出演した、ドラマ『エンジン』で演じた屈折の中に隠した孤独の表現が巧くて
主役のスーパースター氏が寄り添おうとするのを拒んで坂道をずーっと登って行って坂のてっぺんで振り向いた時の初めて弱いところを見せた顔。あれが忘れられないんですよ。
とにかく女性記者が不要。
この記者がどうゆう人物なのかがまったく見えない。女優さんに造形力がなかったのもありますけれど。衝撃を受ける動作すら出来てなかったですし。こんなの間違ってると思いますっなんて邪魔にならなかったのがせめてもですけど。

この緊迫した状況が海の向こうで起きてる最中の、長閑なコンビニ場面は、最後の秋津艦長が救助した兵士へのセリフにも繋がっていたのはよかった。
ブーツを船内に持ち込んでたのはともかく。
中井貴一さんは巧いし。(てんちょーそのペースで詰めてたら終わらないよーと突っ込みながらも)
そこで国内の混乱の一端が表されるんですが、若いバイトさんたちは、戦争が始まると食料買い占めに殺到するお客さんの対応に追われながらも、とりあえずの問題は電話が繋がらなくて追加発注できないことで、疲れ果てて居眠りしてる店長を気遣って寝かせておく。いまひとつ、すぐそこにある危機が実感できていないわけです。
ネットニュースの本社では乗船している記者の配信を見ながら、おにぎりの具のことなんて話してる。
ニッポンは平和です。

総理の会見で、記者の打つパソコンのキーの音がマイクに入っていたのが細かい演出。
さすが打つの早いなーといつも感心してるんです。

横田さんは映画久し振り。
「しらゆき」の艦長役でしたが、被弾した「はつゆき」救助の命令が抒情的に響きました。
レーダーや計器を瞬時にチェックする視線とかね、細かい演技です。
作品内でもディスプレイの画面で弾道や戦闘機が頻繁に示されるんですが、CICではディスプレイ上で戦闘が行われている。
それが人間の存在を隠しゲームのように映って、恐怖。



映画
by august22moon | 2019-05-27 23:00 | 映画 | Comments(0)

投影

『ARTS&CRAFT SHIZUOKA 静岡手創り市 village三島 楽寿園』へ行ってきました。
d0109373_2341197.jpg




当日は陽射しも強い夏日。
お腹もすいていましたが、とりあえずかき氷です。駿河区の『chipakoya』さんです。
ご了解を得て写真を撮らせていただきました。
自家製シロップなので色合いも甘味も自然。氷もふわふわ。とても美味しかったです。
d0109373_21461951.jpg




愛知県一宮市の『catalpa』さんで、ちっちゃーなラピスのピアス。
懐かしい鏡で、戒める。
d0109373_21532275.jpg





さ、いよいよ空腹もマックスです。
静岡の『capu』さんのスパイス香るジビエカレーとメキシコ料理の『夜明け前』さんでタコスと・・・なにか
d0109373_2353923.jpg





静岡の『アークラ』で出会った『硝子の種』さんで、干支のガラス。
お正月用に創られたそうです。きれいな色合いです。
『IFNi ROASTING&CO.』さんのコーヒーを頂きながら拝見してまわります。
ひと口目は酸味と苦味がしっかり味わえますが、やがてマイルドに感じて美味しかったです。
で、名古屋からお越しの革製品『sew』さん。オーダーの革靴が主ですが、リネンでいいお色のベレーが目に留まり、そのまま被りたいとタグを外していただいてるの図。
作家さんがまた好青年で。
d0109373_22565324.jpg





会場には、静岡で出会った『ningulu』さんも出店。
原石の風合いを残した石も作家さんも魅力的なんですが、私が静岡の時から気になっていたのはモビールなんです。今回特に惹かれたのは、月の満ち欠けを表現されたもの。新月は黒い円形なんですよ。ああもうなんて素敵ー大好きなやつやーん
しかし大きめで、ウチのどこに提げるのさなサイズ。芸術作品ゆえそれなりのお値段。
諦めきれずウロウロ行ったり来たりして泣く泣く・・・
アーティストさんがいつか小振りなサイズで買えそうなお値段でお創りになることを祈って泣く泣く・・・

右下は『kana:kana』さんのビーズのピアス。
d0109373_2319441.jpg




ため息交じりで梅御殿への小径を歩いていましたら、補って余りある素敵な出会いがありました。
藍色の布を敷いた低い平台にお皿を展示されていたブース。その背後の溶岩の段差にも、それらのお作品をディスプレーされていて、静謐な空気を創ってらした『浅井万貴子』さんの陶器。
藍色と黒灰色の柄の間の銀彩が木漏れ日でぼんやり光って
どうして引き寄せられたか語彙が追い付かないのですが、とにかく素敵で。
「土がまだ柔らかいうちに千切って・・・」おおらかで大胆なフォルム。
「和紙の皺を染め付けて・・・」繊細な絵付け。
選んでいてお皿同士が触れ合ったら、ちろりと風鈴のような軽やかな音がしました。
作家の浅井さんは「土偶が好きで・・・」。可愛らしい土偶も展示されていました。紙袋にも土偶の絵。
語尾に・・・が付く控えめなお話しのしかた。
土と向き合っている時間の長さを感じる物静かそうなかた。
作品は為人の現れ。どんな切っ掛けで土偶と出会われて、このかたのどんな生き方が土へ向かわせたのだろうと、作品と作家さんを交互に

取り出された包装紙は和紙。ご自身がデッサンに使って不要になった紙だとか。
勿体ない! 「もう要らないんで・・・」 取っとこ
買おうか迷った時に、これは出会いと言い聞かせて決めますが、これはほんとうに素晴らしい出会いでした。
世の中にはすてきなクリエイターさんがたくさんいるんですねぇ
d0109373_23463950.jpg





ケーキや和菓子なんて乗せて楽しむのでしょう、とりあえず飾る。
帰宅してから、インスタを拝見していたら、丸皿のお作品も素敵だなぁと思いはじめましてね。
千切った淵のお皿ばかり見ていたので、丸皿よく見てなかったなぁ
丸いのもいいなぁ
d0109373_061751.jpg




で、忘れられず。二日目。
とりあえず『IFNi ROASTING&CO.』さんのコーヒーで落ち着けわたし。
また来ちゃいましたーと『浅井』さんのブースへ。
木漏れ日が当たる位置へ置いて銀彩の光加減を見てくださったり
あれこれ迷って、このお作品にもウチへ来ていただきました。
d0109373_21182570.jpg





藍色が多いと銀が少な目だったりするので、藍をとるか銀をとるか迷ってしまいました。
d0109373_21273518.jpg






お隣の『一花舎』さんでポーチやアンティークビーズのブレス
d0109373_23251166.jpg




前日、ちょっと気になったお作品がございまして。
備前のような色合いの器や花器をシンプルに展示されていたんですが、表面がそれはそれは滑らかで、緋色も穏やかで。
機械で創られたような精密なフォルム。
備前っぽいんですが、野趣がない。皆さまもインスタでご覧くださいましな。
今までこうゆう焼き物って身近になかったので興味もなかったのですが、と魅了されていながら、気になったのは黒灰色にほんのり赤や金が光るオブジェです。飾り方にセンス皆無で申し訳ない。
飾り方、模索中なんですけど、でも身近に置いて時々撫でるのが好きなの。
こうゆう形が好きなのねわたし。
「大福が好きだからじゃない?」と言われて。

『浅井』さんのお作品でも感じましたが、どんな手から生まれたのかが重要だと、作家さんがいらっしゃるとつくづく気付かされます。
このオブジェの作家さん『長塚正平』さんに惹かれたのかなぁ
手びねりで作られてからヘラで成形されるそうですが、機械製品みたいな完璧なカーブ。花器の口なんて、機械で開けたよう。削いで削いで土の中の無垢なものだけ残したような
作家の長塚氏は静かな佇まい。コットンシャツも爽やか。清潔感。
A型ですか?なんてツマラナイ質問するオバサンに、穏やかに「O型なんですよ」。
穢れとは無縁のような生き方がお作品に映し出されているようです。

多治見からお越しと伺って、一昨年の7月に、ひまわり色の丸皿を購入した『TURUSIWORKS』さんも確か、多治見。他にも何人かいらしたようなとお話したら、多治見市には陶磁器の研究所があるそうで。
d0109373_221617.jpg




閉場時間がきて、スタッフさんが「おつかれさまでした~」と回っている中で、さらに再びの『catalpa』さんでシルバーピアス。
『キャトル・エピス』さんでお菓子をいただいて、また来年。
d0109373_21364679.jpg






d0109373_22314177.jpg思い切ってもう一度行ってみてよかったです。

芸術作品の発する幽かな声や光が、捉えられる敏感な感性を持って

いたいものですわぁ

毎年迎えるまでビビリがちな大きなイベントも無事に乗り切れて、気持ちも穏やかだったのがよかったのかもね。
ひとを作っているのは
ごはんとお仕事だから






帰路、『chigili』さんで、『adomi』さんのハンカチ展が開催されていたので立ち寄りました。
インドの工房で製作された木版プリントのテキスタイルだそうです。
いいお色を一枚。
d0109373_22494946.jpg

by august22moon | 2019-05-21 23:00 | お買い物 | Comments(0)

五月の香り

田植えも済んで、五月の陽射しを受けて水田はきらきら。
d0109373_0232525.jpg





『weekend books』さんのイベントで出会った富士市のケーキ屋さん『佐野菓子店』さんへ。
若いおふたりが清潔感があって物静かそうで、いただいたお菓子もとても美味しかったので。イベントでは出品されていなかった生ケーキもきっと美味しいに違いないと。

街中にさりげなくありました。白い暖簾をかけてあるのがユニークです。
d0109373_026077.jpg





店内は入ってすぐの左右の棚に焼き菓子が陳列してあって、贈答用セットもシンプルだけどラッピングがおしゃれ。その先のショーケースに、きらきらのジュレや愛らしいケーキたちが並んでいます。
種類が多すぎないのが好感。
お客さんはひっきりなし。途切れない。母の日直前で予約のケーキも多かったのかもしれませんが。
開店1年ちょっとで既に大人気店ですのね。

窓側のカウンターに設えたカウンターテーブルは古材が使われています。
壁は床から腰くらいの高さまで薄いグレーで、そこから天井までが白。
椅子はこの壁の色に合ったペイルグレー。
ドライフラワーやリースが飾られて落ち着いたトーンです。美しいお菓子たちが映えます。

レモンケーキをいただいて、イートインスペースでコーヒーとともにケーキを。
つやつやチョコを纏ったムースのケーキ「アマレット」。中にチェリー。ジャスミンも香って複雑で楽しい一品。プリンも濃厚でとっても美味しかったです。
d0109373_0122422.jpg




中にアプリコットジャムが忍ばせてあるチーズケーキ。「ハニーブラン」。
ほんのりはちみつ。新鮮で繊細。美味しい!
「見た目もとってもかわいい」
コーヒーは酸味がなくコクがあって、ケーキに合っていました。

ショーケースの中のケーキを乗せたお皿の中には、ミナペルホネンのお皿も。
食器はiittala。お水のグラスはボデガ。イートインでも手を抜かないのはお見事。

他にも美味しそうなケーキばかりだったのに、なぜ2個チョイスしなかったかなあ
濃厚ではないのでいけたなあ
d0109373_0125490.jpg




季節によって新作が登場しているようで、それがまた美味しそうなお品ばかり。
季節ごとに伺わなくちゃ、ですわ

若いセンスと才能が活きた素敵なお店。
住宅と事業所が混在する静かな街角に、さりげなく溶け込んで明るく照らす。
どの町にもあるような静かな路地に、そこにしかない非日常を創り上げてそれを求めて県外からもひとが訪れる『ロバギター』さんを思わせました。


お寺さんは、夏ミカンの花の爽やかな香りが満ちていました。
カーネーションが溢れるお花屋さんで、淡いピンクと、アプリコットカラーのグラデーションになっているトルコキキョウ。
d0109373_22553148.jpg





さて、今年の母の日ケーキです。
やっぱり『ベルアメール』さんで「ほのかにローズが香るホワイトチョコクリームと苺のコンフィ、 フランボワーズをスポンジでサンドし、 華やかにデコレーションした”ブランルージュ”」です。
しかし最後までローズ分からずっ。申し訳ないっ。でもとっても美味しかったです。
d0109373_22483251.jpg


by august22moon | 2019-05-12 23:00 | おいしいもの | Comments(0)

佐藤信介監督作 『キングダム』

d0109373_2134558.jpgone ok の曲を大音量で聴きたくて。
『るろうに~』で初めて聞いて、声も伸びやかだし心に留まるメロディだし。疾走感がアクション映画にはぴったり。
♪ we'll think about tommorow ~

若い男性客いっぱい。人気漫画なんですねぇ
原作は存じませんので、元はどんなキャラクターなのか、絵を見ましたが、こうゆうデフォルメした絵で再現云々を要求されるのは厳しいですね。

中国のオープンセットや大草原の風景が映せたのはやはり強くて、戦闘場面の回想シーンも幻想的にすることで、見応えがでました。
影武者である漂が先陣を切って軍勢を鼓舞して疾走する場面も美しかったです。
主人公の、いかにもヤンジャンなセリフに、オバサンは気恥ずかしくなっちゃうのでありましたが、総じて楽しく見ました。

生身の人間がやってしまうと、荒唐無稽なファンタジーがただ滑稽なだけになってしまうものですが、登場人物の装束がとてもよかった。
山の民の仮面の、自然界から造形した質感。
幾多の戦闘で血と汗と土にまみれた布と鎧。
橋本じゅんさんの戦士なんて原作より殺傷能力高そうなお衣装。
それらが、ファンタジーの中のリアルを巧く彩っていました。
アクションも、超人的な動きにワイヤーをほぼほぼ感じさせず
ちゃんと地面を蹴っているように見えました。

こんなシーンや
d0109373_2226968.jpg





こーんなシーンは、スクリーンでこそ味わえるスケール感でした。
d0109373_22254919.jpg





一群が草原の彼方から悠々現れる場面や、兵士たちが思わずフリーズしていまうほどの、神々しさ。
大沢たかおさんは、カリスマ将軍らしい風格がありました。『王様と私』より前の撮影なんでしょうかね?体格もしっかり作りこんで。
なんだかね、帝釈天さまを拝見したばかりだったせいで、連想しちゃった。
気障な口調も、そのギャップが反って畏怖を与えて面白い。

なにより、一言しかセリフのない登場人物にも、演技がきちんとできる俳優さんを配していたので、隅々まで緊張感が行き渡っていました。
文官たちも素晴らしい。

若き始皇帝・えいせいを演じる吉沢亮さんは、視線がしっかりしているので、品格と気骨ある王を演じるには相応しい表情が出ていました。
演技を見るのは初めてだったので、新鮮で先入観なく見られたのがよかったのかも。
発声もよくて、兵を鼓舞するのも力強かった。

長澤まさみさんは手足が長いので動きもシャープできれい。
もっとアクションシーンがあってもいいのに。

古いヨーロッパの建造物の前にそれらしい衣装やカツラまで被って出て来ても鼻白むばかりですけど、中国人ですから日本人が演じても無理は感じません。
六平さんなんて、中国映画に出てたんじゃない?くらいな造形。
演劇ならば、そこにいるのはオリガでありノラでありオーランドーだと受け入れられるのにね。共犯関係のように。

潤沢な資金で、中国のしかも春秋時代を描くためのグレートウォールは、クリアできていたと思いました。


劇中の曲も物語に相応しい。
で、
♪ Must be something in the water です。かっこいいなあ

wowowでライブ映像見ましたけど、あれ、なんで出来るんですかね。
びっしりお客さんいるのに、あの、ミステリーサークル。
なんで?




映画
by august22moon | 2019-05-10 23:00 | 映画 | Comments(0)

春まつり

『weekend books』さんの〔春のお菓子博覧会〕に伺いました。
1日だけの開催ですので、開店前から行列で入店規制された時のことを思い出して諦め気味。『鳥仙珈琲』さんのコーヒーだけでも頂いてと向かいましたが、お客さんが一段落したところのようで、ラッキーでした。

店頭で咲き始めた白いニゲラやオールドローズを眺めるだけでももう非日常へ入り込んだようです。
d0109373_22251376.jpg





無事、『tent』さんのお菓子がいただけました!少ない開店日も平日が多くなかなか行けないうえに、5月末で移転のため一旦お休みされるので、この日は貴重なのです。
トスカケーキ、ヘーゼルナッツのパウンドケーキ、ロッシェ、大好きなピーカンパイ。
はじめましての富士市からお越しの『佐野菓子店』さんでは大好物のレモンケーキ、クロッカンシナモンを頂いて、『鳥仙珈琲』さんでアイスコーヒー。
いろいろお話もさせていただいて楽しいひとときが過ごせました。
d0109373_23204750.jpg






それから小山町へ。
あちこちで鯉のぼりが5月の風に泳いでいます。
d0109373_23234160.jpg





富士浅間神社さんで開催される「春まつり」です。
この日は例大祭が斎行され、午後1時から神幸祭で渡御が開催。猿田彦さまを先頭に御神輿が行幸されます。
沿道には北富士天王太鼓さんの力強い音が響いて、邪気を払うようです。
到着した時は既に渡御は進んでいて、先の折り返し地点で御旅所祭が行われ始めたもよう。
しばらくして、渡御が戻られて来ました。
パレードには自衛隊富士学校音楽隊、高校ダンス部、よさこいチーム等々が参加されて華やかです。

先頭の方が、豊穣を唱えながら清めの塩を撒いていますが、このお塩を沿道の方々が頭へ掛けていただいているので、我々もお願いしました。至近距離で頭から被りまして。しばらくは髪の中からお塩がはらはら
d0109373_081932.jpg




今年の猿田彦さまの中の方はしっかり支えられての渡御。高下駄ですからたいへんですね。お疲れ様でした。
橋の前でようやく自立されたお姿を。
d0109373_0141629.jpg





スマホで面白い写真が撮れました。反射のせいで光のアーチがかかっておめでたい画になりました。
d0109373_0323266.jpg





御神輿も戻ってきて、社務所前のスロープを登り大鳥居を潜り、楼門を迂回して本殿前へ。
還幸祭を拝見させていただきました。
d0109373_0151980.jpg






雲にすっぽり覆われていた富士山も見えてきました。
d0109373_0182299.jpg





気持ちのいい一日の締め括りに『雨降り』さん。
天使がいらしていました。
心が洗われるようなそれはそれはかっわいい赤ちゃん。ぷくぷく。

薄く開けられた窓から気持ちのいい風が入ってくる中でチャイとコーヒー。
ごちそうさまでした。
d0109373_0281280.jpg

by august22moon | 2019-05-06 23:00 | 季節 | Comments(0)

「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」展へ

トーハクへ行ってまいりました。
上野の杜は5年ぶり。平成館は阿修羅像展以来10年ぶり。
当日は上野公園内で「絵本フェスティバル」が開催されていました。児童書出版社がブースを立てているんですが、これが国内版元の全てが集結したかのような大規模イベント。壮観でした。

それからチケット売り場の長ーい行列に並びました。20分ほどで購入できまして、会場の平成館も20分ほどの入館待ちとのことで、先に本館を見学。
大階段をまだ実際に上ってみたことないものですから。帝冠様式の芸術にしばし浸って。
あの大屋根を突き破って金剛力士像がぁ扉の向こうには先に攻撃してきたのはおまえたちだの難敵千手観音像がぁと遊んでから、平成館に向かったのであります。
d0109373_1371044.jpg





展示品のひとつ、鎌倉時代の弘法大師座像のお軸で、かなり掠れている画がありまして。それがどう説明されても、薄っすらと剃髪の輪郭が言われてみればなんとな~く、という程度。
背後にいらしたかたがやはり見えないと仰るお連れ様に「心の目で見るんだよ」。
なるほど。こころのめこころのめ・・・
心の目もないようでございました。がっくり

第一展示室を巡ったあと、第二展示室でいよいよ帝釈天さまです。
この帝釈天半跏像だけ、撮影できるとのことでたいへんなひとだかり。フラッシュ禁止ですが、フラッシュを炊いてしまう方が多く、スタッフさん「お客様、光ってます。光ってます」とお声掛けがたいへん。
そんなカメラマンさんたちが引けた瞬間をぬっての撮影です。
東寺で立体曼荼羅を拝観したのは、もうずいぶん前のこと。あの時は偶然にも他に拝観されるかたもなく、静寂の中でただただ圧倒されたのでした。
凛々しいお姿に、再びお目にかかれて、しかも写真に収められるなんて。なんて幸せ。
(せっかくのGWに東寺を訪れたかたには申し訳ないような)
しかしあれですね。撮れるとなると反って、目に焼き付けようとしなくなるのは考えものですね。
d0109373_1593212.jpg





正面ピンボケ。

兜跋毘沙門天さまも持国天さまも五鈷杵も水精念珠も、ありがたくて、思わず手を合わせてしまいそうでした。
大勢の観覧客で盛況でしたが、ひとだかりで見えなくなるほどではなかったので、間近で拝見することもできました。
一層、東寺へ再び行きたくなりました。みなさまお揃いの時に。
d0109373_2131531.jpg






ミュージアムショップでクリアファイルや根付など。
d0109373_2154112.jpg








さて。早めのお夕飯のようなかなり遅めのランチのようなお食事です。
公園内の清々しい葉桜の中を抜けて、以前にも伺った『黒船亭』さんへ。こんな時間だから空いていると思いきや40分待ち。さすが大都会です。
ハヤシライスとシーフードナポリタンを頂きました。たいへん美味しゅうございました。
ごちそうさまでした。
d0109373_2233784.jpg





せっかくですので、中目黒の『ハイジ』さんへ。
特に欲しいものもないから見るだけーと言いながら、やっぱりいろいろ買っちゃった。

突然思い立って出かけたのですが、充実の一日となりました。
d0109373_2255482.jpg

by august22moon | 2019-05-05 23:00 | 出来事 | Comments(0)

「こはやすらけき くににして ひかりのひとら みちみてり」

お寺さんの庭はもう初夏です。
木陰のすずらんは仄かに香り、梅もたわわ
午前中は日差しがありましたが、お昼すぎから雲が垂れこめてきました。
d0109373_12424874.jpg





朔日参りのつもりで向かった三嶋大社はたいへんな人出。お正月みたいです。
ある意味お正月なのかもしれません。
総門を超える大行列は、御朱印待ち。神門に設けられた記帳所も大行列。
本殿の参拝も舞殿までの行列でした。

人出も多く、なぜか人気の鰻屋さんは土用以上の大行列。これではあの有名店はとんでもないことになっていることでしょう。
今日、鰻食べるといいの?
d0109373_1252479.jpg





小山町の東口本宮富士浅間神社さんへ向かいます。
富士山は雲に隠れ、ぽつぽつ雨も降ってきました。
浅間さんもお正月の賑わいでした。社務所もひとだかり。
d0109373_1373536.jpg





銀糸の雨の中で参拝です。
濡れた木々の緑も美しい
d0109373_13171573.jpg





御朱印は六日までの、改元限定ご朱印と一組で賜ることができました。
その後、記帳もさせていただきました。
d0109373_13282829.jpg




平成になる頃は、神社にお参りするのも初詣くらいで、改元記念にお参りという発想すらありませんでした。平安時代みたいだなぁなんてぼんやりと考えながら粛々と受け入れる時世だったというのは記憶にありますが、即位の礼以降にはこのようなお祭りムードは起こっていたんでしょうかね。

個人的には、在って当たり前と過信していたものを全て失った時代であり、それまで知らなかった世界を見ることができ、さまざまな経験を積み重ねられた時代でした。いまここにこうして立っていると、それらはひとつとして無駄ではなかったと、少々のゆとりを持って感じることができています。

街頭インタビューで、昭和は戦争があった時代だったので戦争のない時代であればと答えていた方がいましたが、震災や災害が多い時代になってしましました。今も災害義援金を延長して募る被災地は5件もある。
天災は避けられないけれど、被害が少しでも減る時代であるといいですね

(守護神社前の苔の中に咲いたタチツボスミレ)
d0109373_14135020.jpg




d0109373_14214092.jpg寿マークのビールがありました。
2019となっていましたからお正月の残りかもなんて思いながら、やっぱり今日はお正月なんだわ、と乾杯なんてするのでありました。新元号を寿ぐという滅多にない経験ができた日でした。


タイトル : 『虹の絵具皿』
by august22moon | 2019-05-02 23:00 | 出来事 | Comments(0)


出会った本、映画の感想。日々のこと。


by august22

プロフィールを見る
更新通知を受け取る

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

カテゴリ

全体
はじめまして
おいしいもの
観劇
季節
読書
映画
出来事
音楽
お買い物
テレビ
スポーツ
ラジオ
未分類

以前の記事

2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
more...

フォロー中のブログ

うちの食卓 Non so...
La chambre v...
時の花をかざしに
ビスケットの缶
雨の匂い
お茶の時間
ナムルのしっぽ
貧しきねこのかんづめ
ほんとはいいたかったこと...
ひびのきおく
貧しきねこのかんづめⅡ
ぐうたらチャコの楽しい毎日
おひとりさまの食卓plus
雑貨とカフェ ロバギター
emilog**

エキサイト以外のブログ

最新のコメント

naka0730さん、コ..
by august22moon at 12:50
こんにちはーԅ..
by naka0730 at 07:56
NK様、コメントをありが..
by august22moon at 23:00
初めてコメントさせていた..
by NK at 06:08
お忙しいところ、コメント..
by august22moon at 19:48
> frannyさん ..
by august22moon at 23:24
鍵コメ様 コメントありが..
by august22moon at 00:08
naka様、コメントあり..
by august22moon at 20:27
こんばんは。 先日はロ..
by naka0730 at 21:09

ファン

ライフログ


るきさん


黄色い本 (アフタヌーンKCデラックス (1488))


棒がいっぽん (Mag comics)


AKIRA(4) (KCデラックス 14)


ポーの一族 II 萩尾望都Perfect Selection 7 (フラワーコミックススペシャル)


半神 (小学館文庫)


百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)


天然コケッコー 1 (集英社文庫―コミック版)


半島を出よ (上)


予告された殺人の記録


葬られた夏―追跡下山事件


謀殺 下山事件 (新風舎文庫)


闇からの谺―北朝鮮の内幕〈上〉 (文春文庫)


ゴドーを待ちながら


破獄 (新潮文庫)


白夜を旅する人々 (新潮文庫)


容疑者の夜行列車


幻の光 (新潮文庫)


マイケル・ジョーダン リバウンド (文春文庫)


メキシコの青い空―実況席のサッカー20年


北の人名録 (新潮文庫)


変身 (角川文庫)


こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)


とん ことり (こどものとも傑作集)


きょうはなんのひ? (日本傑作絵本シリーズ)


サーカス! (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)


花の妖精たち (アルファベット)


フラワーフェアリーズ  (花の妖精たち 愛蔵版)


賢者のおくりもの


友だちのうちはどこ? [DVD]


ポネット [DVD]


イル・ポスティーノ [DVD]


リトル・ダンサー コレクターズ・エディション [DVD]


ディレクターズカット JFK 特別編集版 [DVD]


ダラスの熱い日 [VHS]


大統領の陰謀 [VHS]


ベニスに死す [DVD]


ヒート プレミアム・エディション [DVD]


裏窓 [DVD]


シックス・センス コレクターズ・エディション [DVD]


バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 3 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]


普通の人々 [DVD]


A.I. [DVD]


ジュリア [DVD]


アルゴ [DVD]


セブン・イヤーズ・イン・チベット [Blu-ray]


ER 緊急救命室 I 〈ファースト・シーズン〉 セット1 [DVD]


ゆれる [DVD]


かもめ食堂


スウィングガールズ スペシャル・エディション [DVD]


金融腐蝕列島 呪縛 [DVD]


蜘蛛巣城 [DVD]


すいか DVD-BOX (4枚組)


野ブタ。をプロデュース DVD-BOX


『Q10』DVD-BOX


やっぱり猫が好き(1) [DVD]


The World of GOLDEN EGGS Vol.01 [DVD]


Story of My Life


A Horse With No Name & Other Hits

検索

記事ランキング

ブログジャンル

映画
本・読書